「失われた30年」

日本も新型コロナウィルスの蔓延によりついに感染者が10万人を突破しました。
今回のオミクロン株は、重症化リスクが低いとはいえ濃厚接触者への処置が後手後手となっていることに懸念を抱いております。
今までよりもすぐ近くにコロナウイルスが接近している不気味な感じがしておりますので、引き続きマスクと手洗い、そしてうがいの徹底をお願いします。
そんな中、2月4日冬期・北京五輪オリンピックが開幕しましたが、盛り上がりの方は今ひとつのように感じます。
中国武漢発症・新型コロナが確認されて2年余りで日本経済は疲弊して、まさしく100年に一度の国難のような状態に日本政府はどの様に考えてくれているのでしょうか?
世界的にも厳しい状況ですが、そんな中でもしっかりと勝ち組企業も当然おられる状況です。
本日は、今の日本状況を世界的な視点で「失われた30年」を考えてみたいと思います。

—–朝日新聞より参照抜粋記事

安倍政権が始めた経済政策アベノミクスでも流れはほとんど変えられず、1990年代初めのバブル崩壊以来の「失われた30年」とも呼ばれる低迷が続いている。
国際通貨基金(IMF)の統計で、国の経済規模を示す名目国内総生産(GDP)をみると、日本は米国、中国に次ぐ世界3位と大きい。
しかし、1990年の値と比べると、この30年間で米国は3・5倍、中国は37倍になったのに、日本は1・5倍にとどまる。
世界4位のドイツも2・3倍で、日本の遅れが際立つ。国民1人当たりのGDPも、日本はコロナ禍前の19年で主要7カ国(G7)中6番目という低水準だ。
賃金も上がっていない!!
経済協力開発機構(OECD)によると、2020年の日本の平均賃金は、加盟35カ国中22位で3万8514ドル(1ドル=110円で424万円)。
この30年で日本は4・4%増とほぼ横ばいだが、米国47.7%増、英国44.2%増、ドイツ33.7%増、フランス31.0%増などと差は大きい。隣国の韓国には15年に抜かれた。—–

上記記事を拝見して、皆さんは愕然としませんでしたか?
特に今年は、シューワグループ本業でも連続しての原油高騰も含めてあらゆる面での物価上昇があり、インフレ状態となっており危惧しております。
この話題が気になって調べだしたのは、毎年年末恒例のズワイ蟹の販売について衝撃的な池永部長よりのコメントがあったからです。
「大変です。蟹の仕入れが5割高です」と・・・。当初は正直疑いましたが。
コロナ後で、全世界で産業が正常化されていないのもありますが、ウッドショックや部材不足など色んな業界でも悲鳴が聞こえてきております。
当然、天然ガスも含めた資源エネルギーもすべてが上がっている状況を冷静に考えるとそれもあり得ます。

上記の記事によると、なんと!国内総生産(GDP)米国は3・5倍、日本は1・5倍、中国にいたっては37倍との事。
一番の要因は、ズワイ蟹商戦においては、完全に中国に買い負けている状態だと思います。
しかも、30年間の平均賃金は、米はなんと!約50%割増であり、日本はたったの約5%増であるとの事。
これは、太平洋戦争の戦時下や戦後の混乱期の比ではない状況・・・。

ここ最近は、特に円安が大きく叫ばれている中で、リーマンショック後の13年間には、今以上の円安もありました。
・2008年 リーマンショック前 NY原油 147ドル⇒為替106円 当時灯油販売価格2350円
・2022年 1月末現在          NY原油 88ドル⇒為替115円 当時灯油販売価格2050円
2008年時と比べても原油価格は40%安い。円も8%円安となっております。
その様に考えると、原油価格も決して今が最高値ではありません。
資材の調達価格の高騰にしても、バブル期の比ではなく、微増に留まっています。
様々な指標を外国と比べると、長らく低成長にあえぐ日本の姿が見えてきます。
数年前に東南アジア諸国からたくさんの観光客が押し寄せてきたのは、日本文化が良いからと思っていましたが、
実は、日本はあらゆる物価が割安で有ると言う事がわかってきました。

資源の少ない国である日本が、バブル経済崩壊後の傷を背負ったまま「失われた30年」となり、気が付けば「茹でガエル状態」となっていたという事でしょう。
日本政府はアベノミクスと言いながら、日本札を擦りまくった挙句気が付けば国力低下を招いてしまったと考えるべきでしょう!
次回は、裏付けを証明する「ビックマック指数」について考えてみたいと思います。

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