
石油ストーブの利点

寒い日が続きますが、暖房器具の消し忘れに気をつけて安全にお過ごしください。さて、暖房器具にはさまざまな種類があります。エアコン、ガスファンヒーター、電気ストーブ、床暖房、そして石油ストーブ。この中で、昔ながらの「石油ストーブ」のメリットとデメリットについてまとめます。
1.暖房力が強い
石油ストーブのメリットはなんと言っても暖房力の強さです。部屋が暖まるまでの時間も短く、その後もしっかりと暖めてくれます。
2.お湯をわかせる

天板にやかんを乗せて湯をわかすのは、エアコンやファンヒーターにはない、ストーブならではの使い方ですね。空だきにはくれぐれも注意した上で、常に蒸気を吹き出す状態にしておけば、乾燥しがちな冬場でも、室内の湿度を保てます。
◎ストーブで湯を沸かすメリット
- 部屋の湿度を保つ
- わいた湯でお茶やコーヒーを作って飲むこともできる
- 加湿器のタンクに水を補充するより手軽
3.ウイルスの活動を抑える
湯をわかして室内の湿度を保つことで、さらに次のような利点があります。
・空気が乾燥すると、肌や粘膜のバリア機能が弱くなり、鼻の粘膜などからウイルスの侵入を許してしまいやすくなります。湿度を保つことで、こうした感染を抑制します。
・湿度が高いと、ウイルスを含んだ飛沫が空気中を飛びにくくなります。飛沫は、湿度が30%しかない場合、湿度60%の場合と比べて約2倍遠くに飛ぶそうです。
4.災害時に頼りになる

石油ストーブは電力が要らないため、災害時にも使えます。点火の際に電池が必要ですが、電池が切れてもライターなどで点火できます。自然災害が増えている昨今、災害対策グッズとして一家に一台置いておきたいところです。
5.燃費がよい
同じ暖房効果を得るためにガスファンヒーターを使う場合、そのガス代はエアコンや電気ストーブの電気代より安いという試算があります。石油ストーブを使う場合の灯油代は、そのガスファンヒーターのガス代よりさらに安く、数ある暖房器具の中で燃料費が一番安いということになります。
暖房器具の燃料費比較については、別のブログでくわしく紹介します。
6.短所:灯油の補充が面倒

このように便利な石油ストーブですが、短所もあります。主な短所は次の3点です。
- 臭いがある
- 灯油を入れるのが面倒
- 灯油の調達に手間がかかる
臭いについては抑える方法がありますので、別の記事で紹介します。しかし、燃料タンクの灯油がなくなったら灯油を入れなければならないので、その点はエアコンや電気ストーブ、ガスファンヒーターなどと比べて不便です。
さらに、その灯油の調達が大変です。車にポリタンクを積んでガソリンスタンドに灯油を買いに行く人もいます。車のない人は、ガソリンスタンドからポリタンクをキャリーカートに積んで歩いて持ち帰らなければなりません。
7.もし、灯油を自宅に運んでもらえたら…

以上、石油ストーブのメリットとデメリットについてまとめました。
石油ストーブには、暖房力が強い▽湯を沸かせる(湿度を保てる)▽燃料費が安い▽災害時にも役立つ――などのメリットがある一方、燃料タンクへの給油や灯油の調達(購入・運搬)が面倒といったデメリットがありました。
最後に、灯油調達の手間を軽減する方法についても紹介しておきます。関西や東海、東北、九州などで「雪やこんこ♪」のテーマ音楽で灯油巡回販売を行っているシューワのサービスです。対象の各エリアで毎週決まった時間帯に灯油の巡回販売を行い、お留守の場合は、玄関先のポリタンクに灯油を入れて置いておくというサービスです。値段も格安です。
シューワの灯油巡回販売については、こちらでわかりやすく紹介しています。