「心のコップ理論」

昨年末に尊敬する盛和塾・先輩社長の経営体験発表を拝聴させて頂きとても勉強になりました。
その後の質疑応答中で、社員教育で一番難しい事はどこの部分ですか?と質問をさせて頂きました。
先輩社長は「心のコップ」をいかに上向きのするかが重要だと仰っていました。
簡単に言えば、コップが下を向いていると水を注げず(人の話を受け入れることが出来ず)、コップが上を向いていると水を注げる(人の話を素直に聴ける)。
コミュニケーションを良くするには、心のコップを上向きにしないとダメという事でした。

大変勉強になりましたので、もう少しご紹介をさせて頂きます。

———(原田教育研究所社長。原田隆史さんのことばを引用)

私は、人は2種類だと考えています。
それは、「心のコップが上を向いているか、下を向いているか」ということです。
心にはコップがあります。心のコップが上を向いている人は、周りの人の話や学んだ内容、自分に起きたよいことも悪いことも、水を注ぐがごとくに、そのコップにどんどんと注いでいきます。
コップが上を向いている人は、生き方や態度・考え方が素直で、前向きで、真剣です。
反対に、心のコップが下を向いている人もいます。こういった人たちは、周りの人のせっかくのアドバイスも耳に入りません。
下を向いたコップに水を注いでもこぼれるのと同じで、自分に起きたよいことも悪いことも、吸収できません。いつも何かに対して不満を持っていて、考え方が後ろ向きで、やる気が持てません。
「心のコップが上向きか、下向きか」 この2種類の人間について最も特徴的な差は、「結果に対しての考え方」に表れます。
心のコップが下を向いている人は、結果に対して「どうせ自分には無理」と、自分の「能力不足」を嘆きます。つまりは「他責の念」です。
一方、心のコップが上を向いている人は、たとえ結果が自分の願った通りでなかったとしても、「自分がもっとこうすればよかったのだ」と、自分の「努力不足」を反省します。
つまり「自責の念」を持つということです。
「心のコップ」は、このようにその人の考え方や感じ方という、いわば生き方全般に影響を与えるものです。———

「心のコップ」を上向きにするにはどうしたら良いのかを自問自答してみました。
まずは、私が先頭に立ち「心のコップ」が上向きでなければ、社員の心の「心のコップ」を上向きにすることはできません。
常に「心のコップ」を上向きにしていたいと思いますが、正直時には下向きになることもあります。
それでも、社員の皆さんの”物心両面の幸福の為”には、私自身の心のコップを上向きにして何事にも素直に吸収して勉強をしていかなくてはいけないと思います。
そして、社員の皆さんの「心のコップ」を上向きにするための働きかけを続けていくしかありません。

では、「心のコップ」を上向きにするにはどうしたらいいか。
まずは、原因他人論の「心のす・さ・み」を除去する。
そして、原因自分論の「心のコップ」の素直な心で上向きにする。
社員の皆さんの為だと思って話をしたり、 仕事に役に立つ情報を社員に注いだとしても、コップ自体がどす黒く汚れていれば綺麗なミネラルウォーターも汚れてしまいます。
人間は過去の失敗など引きずっているときは、考え方が後ろ向きになり「心のコップ」が下向きになりがちになってしまします。
「心のコップ」が上向きの人は、“未来”を意識して生きている人が多いと思います。
だからこそ、リーダーこそが会社メンバーに最初に伝えるべきは、会社の“目指すべき未来”です。
特に若い次世代の感性は真っ白な吸収力のある乾いたスポンジで素直な心でどんどん吸い込んでくれます。
しかしながら、年齢や社歴を重ねてきますと自分なりのこだわりが生まれて当然です。

社員の皆さんとの約束に”物心両面の幸福の為”とあります。
その目的の為に、私自身が「心のコップ」を上向きにして、社員の皆さんの「心のコップ」を上向きにしてわくわくする成長できる企業づくりをしていきます。
新年が始まりました。社員の皆さんもしっかりと「心のコップ理論」を理解をして頂き、事業運営に邁進して頂き従業員教育にも参考にして頂きたいと思います。

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