
「繁栄手助け業」

先日、全店巡業の折に社内漫画で大変お世話になっている倉先生のご紹介で、山口県に本社がある「サマンサジャパン」の小野会長とご面談の機会を頂戴しました。
サマンサジャパン様の企業理念は「お客さまに繁栄と幸福を提供する」となっておりました。
小野会長曰く「清掃とは、汚れたものを綺麗にすること。確かにそれに違いないが、ただそれだけなのだろうか。 それだけなら“安くて早い”業者が一番いいはず」 との事。
「清掃とは、単に汚れたものをきれいにするだけではない。」「会社を繁栄させるために、まず一番最初にやらなければならないこと」「清掃業は繁栄手助け業」 だと仰られていました。
従業員教育も徹底されて、QCサークルでは、全国大会、トヨタ自動車・パナソニックなど名立たる企業を抑え『感動賞』を受賞。
※QCサークル(キューシーサークル)とは、同じ職場内で品質管理活動を自発的に小グループで行う活動である。
全社的品質管理活動の一環として自己啓発、相互啓発を行い、QC手法を活用して職場の管理、改善を継続的に全員参加で行うものである。
もう一つ、仰っていた事が、”繁栄の手助け業”として「5S」の「整理・整頓・清潔・清掃・躾」の徹底だそうです。
ある企業で業績がすさまじく伸びて随分話題になったことがあり、その企業の工場長へ話を聞きに行ったら「5S」を徹底的にやったというのです。
その「5S」を徹底したら、皆のモラルも上がって、売上が上がり、その結果利益も上がったということでした。
弊社もファシリティ事業部やクリンネス事業部でエアコン洗浄やホテルのベットメイキングを業として行っております。
小野会長の「清掃業は繁栄手助け業」を見習って、 まずは、清掃の概念から考える必要があると思いました。
トヨタの工場では、ごみやほこりなどが一切ないきれいな工場を常に保っていると聞きます。
また、整理整頓がしっかりしている会社はやはり仕事もきちっとしています。
ビジネスマンが書類やファイルなど何か探し物を行う時間は年間150時間になるそうです。
何がどこにあるのか、整理整頓が出来ていないといい仕事ができない、という意識を持つことが大切です。
シューワ各店巡業してもよくわかるのが、得てして業務が忙しいと心を無くしている所の支店ほど汚れています。
「忙しいという字は、心を亡くすと書く」と、教わったことがありました。
心の余裕が無くなってしまい!大切な支店の清掃もまともに出来ない支店の売り上げが上がるはずもありません。
やらなきゃいけないことに忙殺されている状態が続くと、頭の中での整理整頓が出来ていない状態が延々と続く状態になってしまいます。
これが慢性化すると「心ここに在らず」の状態になっていると思います。
大きなことはまず小さいことが疎かになってはできません。
まずは、社内の掃除に徹底的に行う事で身の回りをきれいにして仕事をしやすい環境を作る。
シューワ実践二十魂【整理・整頓・清潔であれ!】・・・私たちは、毎日身の回りを整理・整頓・清掃し、清潔であることで、私の心もきれいにします。
再度、「清掃業は繁栄手助け業」を見習って行きましょう!
そして、最後に小野会長の教えで「常に半歩先のサービスを提供する」ために、日頃より従業員教育として“常に考える教育”を取り入れて来られたそうです。
5歩も10歩も先は中々わかりませんが、今の半歩先を良くする為なら誰でも出来る。
それを真剣に従業員さんと語らうことを教育の中心に置いているそうです。
御年八十歳目前にして、小野会長は今でもドラッカーマーケティングやAIについて勉強をされているお姿にも大きな刺激を頂きました。
3Kと言われている業界の仕事の見せ方・働き方・ブランディング、すべてが会社の理念・目標に沿ってまっすぐ進んでおられます。
社長が変われば会社も変わるということを私自身も真摯に受け止め、頑張らなくてはと改めて深い感銘と尊敬の念を抱きました。
社員の皆さんも共に清掃とは何か!
そして、真剣な清掃と職場の清潔感を心がけるが事が重要だと素直に勉強になりました。
常に率先垂範して見習いましょう!