
人生100年時代

皆さんもご存じの通り、金融庁がまとめた報告書によると、老後資金として公的年金以外に夫婦で2000万円が必要になるとのこと!!
「人生100年時代」に公的年金制度だけでは不十分であると試算し、自助努力をして資産形成をして欲しいとの思案での報告でした。
その報告書はまさに正論だったと思います。
しかしながら、来月に参議院選挙が控えている自民党の政治家の先生たちにとっては、この報告は逆風となりました。
そのあまりの反響の大きさから、慌てて報告内容を撤回、さらに報告書の受け取りを拒否しました。
元々金融庁は、かなり昔から国民の老後は厚生年金だけで100歳までは安心って事を言っていました。
その影響もあり、昭和時代・高度経済成長時にはどんどんマイホームを買って住宅ローンを組み、それが終わったら年金で悠々自適に暮らしていけると考えている人が多くいたのでは?!
麻生金融大臣や官庁のお偉いさん達は、2000万円くらいは大したお金じゃないと思っていて、それぐらいは用意するようにと良い意味での発表だったように思います。
しかし、フタを開けてみると高齢者の国民が皆怒ってしまっている状況で、後に引けなくなってしまいました。
麻生金融大臣は「報告書は受け取らない」とまさに前代未聞の珍対応。
これを”出前”で考えますと、自分自身が出前を頼んだのに、受け取り拒否(笑)の様な事態になり、そして逆切れって! 大阪の吉本新喜劇的状況です。
毒舌で有名な麻生金融大臣から、あっさり「不適切だった」と釈明の言葉。
普段、数々の失言にも高飛車な態度で詫びを入れることが無い麻生金融大臣があっさり釈明したことで、間違いなく老後には2000万円が必要だと感じました。
その様に考えると確実に「人生100年時代」に突入したと考えるべきです。
今、シューワグループ社長の私も49歳です。
50代から折り返し人生の第二幕のスタートです!
生涯現役。
一昔、30年前であれば、50歳になって定年まであと10年のカウントダウンとなっていました。
そこそこに過ごせば、悠々自適の老後生活でした!!
現在年金支給開始は65歳ですが、恐らく数年後には70歳支給になるように感じます。
70歳での年金支給と考えるとそこまで働く必要があります。
その為にもスキルと健康が必須です。
現在、シューワグループは65歳定年となっていますが、近い未来70歳定年も考える必要もあると思います。
現在50歳の人が70歳まで働くとしたら、まだ20年もあります!!
そして近いうちに、AIロボットがどんどん仕事を取って行く時代になると考えるべきで、自分自身のスキルをUPしなければなりません。
大袈裟では無く、ロボットに負けない人財に進歩しなければなりません。
だからこそ、新しいことを学び続けて、さらに新しいことをやっていかなくてはと思う人が多いと思います。
人間自身は、誰でも三位一体(体・心・魂)で成り立っています。
本来なら三位一体ともに向上すれば、誰でも素晴らしい人生になれるはずだと思います。
しかしながら、我々弱い人間は体の生理的、物質的な欲求を追求することに一喜一憂する日々に追われています。
心の成長、更に魂の成長が無ければ、質の高い”生き方”は難しいと稲盛塾長が仰っています。
稲盛塾長曰く「人間の生きる意味や人生の価値は心を高め、魂を錬磨することにある」との事です。
この言葉を自分の人生の指針として、これからの「人生100年時代」を邁進します。