上司としての魅力

ある方がこういう質問をしました。「最近、中堅幹部が4人も辞めてしまった。どうしてなんでしょう?」
それに対して、「上司であるあなた自身に魅力が無いからだ」と応えた方がいらっしゃいます。

これは盛和塾でのメンバーさんと塾長である稲盛氏との問答です。
稲盛氏は続けます。「われわれ中小企業は大企業の様に給料や福利厚生がいいわけではない。この先どうなるんだろうと部下は常に不安なんです。」
だから、「この上司は夢を与えてくれる。この上司と一緒に頑張れば、会社はもっと大きく(良く)なる。こんな風に自分に惚れさせるだけの魅力、リーダーとしての人間性が必要なんです。」

この話を聞いた時に、社員定着の為には給与や福利厚生の充実が一番であると考えていた自分の浅はかさを恥じました。
確かに自身を振り返っても、同期がやめていく中で残って頑張れたのは上司の存在が大きかった事が思い出されます。
我々管理職者が人としての魅力や人間性を兼ね備える事が部下育成の礎になると確信出来ました。
もちろん、給与・福利厚生を含めた環境整備は大切だとは思いますが、先ずは上司が魅力的であることが前提ですね。

夢の無い上司、人として魅力の無い上司の下で働く部下は可哀想です。何故なら、部下は上司を選べませんから。
そうであるなら、部下の人生の責任を負う覚悟で、管理職者は自身磨きを心掛けるべきだと思います。

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