
悔しさをバネにする

先週、社員の皆さんの週報でも多く記載されていました韓国の平昌冬季五輪がついに閉幕しました。
オリンピックの序盤戦は、北朝鮮の動向がクローズアップされる等、政治的な思惑の色が見え隠れして4年に一度の高揚感に水を差されました。
ある方は冗談で、平昌(ピョンチャン)オリンピックか平壌(ピョンヤン)オリンピックかわからないと話していました。
しかし、日本勢の頑張りもあり後半はかなり盛り上がりました。
世界中の強豪アスリートが集結して、正々堂々と競い合いながら健闘を称え合う姿に感動しました。
国境を越えて人々を結び付け、観衆を魅了する「スポーツの祭典」=「平和の力」を改めて示したオリンピックだったように感じました。
そんな中、数多くのメダリストの中でも特に感銘を受けた選手は、高梨沙羅選手です。
ソチ・オリンピックの雪辱に燃える女子スキージャンプで初めて銅メダルを獲得しました。
試合後のインタビューはとても印象的で、一番感動したのは高梨選手の言葉。
『私はまだ金メダルを獲れる器じゃない』
とても、奥深い言葉だと感銘をうけました。
高梨沙羅選手のこの一年間の成績は絶好調で、歴代最多タイのW杯53勝と圧倒的な実績でした。
その実力を持つ選手でも果たせなかった金メダル。
この金メダルを獲得するというハードルがいかに大きいかを感じる言葉でした。
ところで、彼女によるとソチ・オリンピックからの4年間は、技術面ばかりを考えて飛んでしまったために自分らしく飛ぶことが出来なかったそうです。
ずっと悔しい思いを持ち続けていたとの事。
しかし、今回は自分らしく飛ぶことが出来たので、あの笑顔でのインタビューとなったのでしょう!
残念ながら、結果は銅メダルの3位でしたが、この結果に自分自身にしっかりと納得できているといった感じで安心しました。
心の奥底から思っているので、「自分はまだ1位をとる器ではなく、もっと頑張って1位を目指す」と偽りのない言葉が出たのだと思います。
人は、やはり『悔しさをバネにする』生き物だと!
オリンピック選手のように、日の丸を背中に戦うアスリートとは違いますが、我々も日々人生を生きていく上で色々な壁や失敗があります。
その壁や失敗の乗り越え方、考え方によって、その後の人生を左右し結果が大きく変わると言っても過言ではないと思います。
スポーツ選手にとっての結果は明白であり、常に自分との戦いでもあると思います。
ユニクロの柳井会長が著者「1勝9敗」で書かれている言葉を思い出しました。
—失敗を恐れてはいけない。
失敗にこそ成功の芽は潜んでいる。—–
失敗は、成功の母と言いますがいかに失敗しても、「しょうがないな」と考えるよりその悔しさをもって「なぜ、失敗をしたのか!」と超プラス思考で考える事が重要だと!
『悔しさをバネにする』ことは、人間を成長させる為には、とても必要な事だと改めて勉強になりました。
高梨選手にはこれから更に人間的にも技術的にも成長して頂き、もっと大きな器を手に入れて金メダルを獲って頂きたいと存じます。
その様に考えるますと、個人や企業も同じで、しっかりと個人を輝かせながらチーム力を発揮出来る。そんな改善力!成長力!のある会社を共に創りましょう!