
余裕を持つ

10年連続200本安打という大記録を達成した直後のイチロー選手の話になります。この年はストライクゾーンが広くなるなどベースが大きくなるなど大きな変化が有り、投手が有利とされるシーズンでした。
余裕を持つ
しかしイチロー選手は自分は変化に対応する引出しが有るから大丈夫だと力強く語っていたそうです。野球選手はさまざまな状況にさらされています。長く続けていれば新しい敵も現れますしこれまでとは全く違う投げ方をしてくる投手も現れるでしょう。
そのようなとき一つの成功法則に縛られていては臨機応変に対応することができません。簡単に言えばいろいろな打ち方ができた方がいい変化があるのは当然と考えて、それに柔軟に対応できるくらいでないと世界の表舞台で活躍し続けることはできないです。活躍できた裏側には苦い経験も有ったからこそだと思います。
七転び八起き
七転び八起きと言う言葉も有りますが、七回転んだ人への慰めの言葉で一度転んだらそこで何か掴まなくてはいけないと言ってます。転んでもタダでは起きないと言う強い気持ちを持って向合わないと同じことを繰り返します。
ビジネスに関しても同じような事が言えると思います。戦略を考えるときには一の矢だけでなく二の矢三の矢も必ず用意しておく必要が有ります。戦略が一つしかないと失敗した時に打つ手がなくなります。次善策があればこれがダメでも次があると思えるから心の余裕も生まれます。
二の矢三の矢の戦略は他のライバルが出てきたときにも使えるから決して無駄にはならないと思います。又松下幸之助もダム経営という考え方を提唱していました。それによって景気の好不況や需要の増減に左右されない安定的な経営を心掛けようと訴えていました。
人が作ったものに完璧などありません。どんな熟考の末に立てた戦略でも当たらないことはあります。その時の為にも色々なオプションを仕込んでおく必要性が有ると思います。あのイチロー選手も松下幸之助さんも変化に対応できる多様なオプションを常に持ち続けていたからこそ大成功を収めれたと感じます。
最後に
人間はある程度上手く行ってると、その心地よい状態を維持するために変化を避けようとします。経営状態が安定しているときこそ、資金的にも業務的にも大きな改革をしやすいタイミングでもあると思います。
変化や成長のない企業には未来が有りません。仕事を続ける以上変化は避けれないです。常に挑戦する機会を作り、自ら考え行動し会社が良い時だからこそ、このタイミングを逃さずに精一杯頑張りましょう!