
誰しもが高級外車を求めていると思いますか?

先日、とある高校に講演に行ってまいりました。これは来春に就職を控えた約20名の生徒さんに対して、企業の人事という立場から彼らにアドバイスをするという企画でした。先生方より「学校内の教師からのアドバイスだけだとマンネリ化してくるし、真剣に聞いてくれない。生徒たちに外部の方の声を聞かせるのは刺激になる」との狙いから講演依頼を受けており、今回協力させて頂くことになりました。本日は、その生徒さんの前で話した内容の一部を紹介したいと思います。
誰しもが高級外車を求めていると思いますか?
さて、長年採用活動をしていますと、色んな学生との出合いがありました。面接の席では、懸命に自己分析をして、正直に自分という者をさらけ出す者もいれば、どっぷりとマニュアルに浸かり、懸命に理想的な学生を演じようとする者がいます。面接を初めて経験する当事者にとってみれば、マニュアルに従って自分を演じることは、必死の面接対策なのでしょう。
個性の画一化
ところが、受け手である人事担当者は金太郎あめみたいな学生にうんざりします。マニュアルは学生の色んな個性を画一化するものです。皆が80点の学生になるためのマニュアルです。50点にもならない代わり、90点にもなりません。そこで、私は高校生の皆に伝えました。
魅力的な個性を相手の会社に売り込む
世の中にはいろんな車がありますよね?外国産の高級車から国産の軽自動車まで。でも、誰しもが高級外車を求めていると思いますか?車は買い物にしか使わないし、家の前の道も細いので軽自動車で良い。毎週家族連れでキャンプに行くのが趣味だから、皆がゆったりと乗れるキャンピングカーがいい。消費者はいろんな車を求めています。同じように、会社もいろんな人材を求めています。其々の家庭の事情で求めようとする車が違うのと同じように。
会社も其々の会社の事情で求める人材は違います。なのに、皆さんは全員高級外車であろうとしていませんか。本質は軽自動車だったり小型車なのに、内定欲しさにマニュアルに頼って必要以上の自分を見せようとしていませんか?マニュアルに依存しないで、自分の個性を発見し、自信を持ってその魅力的な個性を相手の会社に売り込んではどうですかとアドバイスしてきました。
個性の集団
私たちシューワも様々な個性の集団であってよいと思います。皆がシューワの理念を共通に保有し、其々の個性を発揮し、互いが不足する部分を補える組織で良いと思います。世の中に正解は無いと思います。その答えを私たちの様々な考え方、経験、知識、行動で探していくのが組織だと思います。皆さんの個性(良さ)は、存分に出てますでしょうか?