
『守・破・離』(しゅ・は・り)の考え方ついて

『守破離』とは、茶道や武道の言葉です。皆さんも一度は、お聞きになったことがあるのではないでしょうか?稲盛会長の言葉を教えて頂きましたので、今週は『守・破・離』について学びたいと思います。
『守・破・離』(しゅ・は・り)の考え方ついて
稲盛会長曰く・・・
上達への近道は「守破離」の「守:素直な心で師の教えを忠実に守ること」でした。貴方の尊敬する人(人生の師、仕事上の師)は誰ですか?
「素直な心」とは、自分自身いたならさを認め、そこから努力するという謙虚な姿勢のことです。(中略)
本当に伸びる人は、「素直な心」をもって人の意見をよく聞き、常に反省し自分自身を見つめることの出来る人です。そうした「素直な心」でいると、その人の周辺にはやなり同じような心根をもった人が集まってきて、物事がうまく運んでいくものです。自分にとって耳の痛い言葉こそ、本当は自分を伸ばしてくれるものであると受け止める謙虚な姿勢が必要です。
・・・やはりこの『守破離』の言葉を聞くと『素直な心』が必要だと考えさせられますね。
仕事で物事を実行するために最も大切な基本姿勢
まずこの基本姿勢『守破離』。物事を学ぶ時の姿勢として昔から受け継がれている言葉です。この姿勢は仕事で物事を実行するために最も大切な基本姿勢であるとの事。修行を積む過程での順序を表す言葉で、独自の境地を拓く道筋として師の流儀を習い学ぶ事の教えだそうです。
守 | 師匠に言われたこと、師の流儀・型を習い『守る』こと。 |
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破 | 師の流儀を極めた後に、他流も研究すること。その型を自分と照らし合わせ、自分に合ったより良いと思われる型をつくることにより、既存の型を『破る』こと。 |
離 | 自己の研究を集大成し、独自の境地を拓いて一流を編み出すこと。師匠の型、そして自分自身が造り出した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から『離れる』こと。 |
これを日々の仕事に当てはめて考えると
守 | 上司・先輩を真似る。仕事の基本・基礎を『守る』⇒学んだこと(基本・基礎)を実践する段階。 |
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破 | 独自に工夫する。仕事の基礎を少しずつ『破る』⇒試行錯誤をしながら自分流のスタイルに挑戦段階。 |
離 | 基本を踏まえたオリジナルに進化する。仕事の基礎を変革して『離れる』⇒上司の元を学んだことより進化する段階。 |
↑仕事に例えると、このような事だと考えます。新入社員の頃は『守・破・離』のもう一歩手前の『習』で、基本・基礎を学び『習う』段階です。そして皆さんに特にお願いしたい事は、『守』の初歩段階は経営理念やシューワ実践二十魂等の思想を、しっかりと習得してもらう事。
・・・シューワグループの皆さん、今現在の仕事は『守・破・離』どの段階でしょうか?
『離』はさすがに幹部クラスの方でも少ないですが、『破』段階で店長クラスでももう少し学びの吸引力を強力に出してほしいものです。『離』は無理だ!ではなく社員さんにとって自身の大きな目標にして頂きたいと考えております。
ただ、いきなり努力だ工夫だといわれても何をすればいいのか分からない!というのも当然です。まずは、誰にでもできることを、誰にも真似できないくらいに徹底して行うことが肝心なのではないでしょうか!
何事にも先人の知恵をうまく生かすことは重要です。
我々凡人は、すぐに『離』の境地にたどり着きたいと考えがちですが『守』や『破』をしっかりと経てからでないと、本当の問題点を見出せません。やはり、人間の経験値を本当に理解しないと『離』には到達できないのかも知れません。そういった意味でも、あえて先人の軌跡を辿ってみるのも、遠回りのようでいて、実はその道を極めるための最短コースかもしれませんね。
まさに『凡事徹底』が必要です!!
最後に
稲盛会長曰く『素直な心は学ぶための第一歩。』だそうです。今後、社員の皆さんも自分自身も含めて戒めの言葉にしていきましょう!