経営不振に陥った企業を次々と買収し、子会社化して再建させることで知られる日本電産の永守重信社長は、経営力=(仕組み(仕事の進め方、行動パターン、マネジメントスタイル等々)+匠(技術力、経験、資産))×意識(やる気)という公式を言われています。仕組や資産では数倍の差しかないが、やる気がある人とそうでない人の生産性は10倍以上違ってくるというのです。経営改革や経営再建は、まず社員の「やる気」の改革からがスタートだという事を表現された公式です。

社員の『やる気』を引き出す為の施策

いま社員の『やる気を引き出す』為に多くの企業で様々な取り組みが行われています。『やる気を引き出す』為の施策として目にするのが、

  1. 業績給の導入
  2. 地獄の特訓などのモチベーション研修、意識革新の研修
  3. 社員の行動監視の徹底と、それに基づく管理の徹底
  4. 厳しい目標の設定とインセンティブ

などです。しかしこれらは、ホントに『やる気を引き出せる』ことができているのでしょうか?実は企業のそれらの取り組みは、なかなか成果に結びついていないのが現状です。

徐々に仕事に『やりがい』を失っていく労働者達

この事を裏付けているデータが、2008年の労働白書です。その中で『仕事にやりがいを感じている』と答えた労働者はたった16.6%に減少してきている事を発表しました。何と6人中5人は仕事にやりがいを失っているのです。社員の『やる気を引き出す』事が経営改革のスタートだとは分かっており、様々な手を打っているが「笛吹けど踊らず」といった状況が各企業の状況です。

もう昔とは違う?旧来のやり方では労働者のやる気は引き出せない

どうして『やる気を引き出す』ことに失敗している企業が多いのでしょうか?今、働く人達の間に、意識の変化(パラダイムシフト)が起こっています。つまり労働の多様化(正社員、パート、派遣等等)転職社会、食っていくだけなら苦労しない社会構造。など様々な要因が重なり、

  1. 目標を作っても、絶対達成しようという意欲がない。
  2. 七五三と言われるように、すぐに辞めていく。
  3. 安定志向ばかり強く、夢を語っても、響いてくれない。
  4. お金でやる気にさせようとしても、お金には興味がないと言う。

こんな社員が増えているのです。このような社員には、今までやる気を引き出す為に有効だった「我慢しろ!」「根性を出せ!」「後がないぞ!」「頑張って給料を上げよう!」これらの言葉が響かない社員が増えてきたのです。パラダイムシフトが起こっているにも関わらず、従来と同じような手法を繰り返し行っていることが『やる気を引き出す』ことに失敗している原因になっているのです。実は、この事に既に気づいて、旧来のやり方から、やる気を引き出す方法を変えている企業もあります。

社員のモチベーションを引き出すキーワードとは?

いま社員のモチベーションを引き出している企業のキーワードは「面白いから夢中で働いてしまう会社」ということ。「働くのが面白くて仕方がないから、いつのまにか夢中で働いてしまう」というモチベーション理由によりモーレツに働いている、代表的な会社がグーグルだと思います。グーグルでは「誰から命令されるわけでもなく、仕事に夢中に取り組んでいると、いつのまにか徹夜仕事になっていた」といった状況を作っています。遊んでいるとき、趣味の世界に没頭しているのと同じ感覚で、仕事に夢中になるという状況を作っているのです。

「仕事を面白くさせる事」でモチベーションアップを図っているのです。「仕事は苦しいモノ。金をもらう為に仕方なくやらなければいけないもの」という仕事観からの脱却です。会社としては、このような職場環境を作って頂く必要があると同時に、われわれ社員も、モチベーションのアップの為に、さまざまな努力しないといけない思います。

最後に

シューワ実践二十魂の十九番【夢を持て】にあるように、また以前社長が話されたれレンガ職人の話のように、現状を見据え、今の仕事における努力が、面白さに繋がり将来の夢に繋がるという、前向きな気持ちにより、モチベーションを上げるという状況を作り出すべきだと思います。

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筆者:福冨康之