先週も世界中で様々な出来事がありました。
それにしても、全世界的にコロナ禍で大変な状況にも関わらず、2月6日現在、1ドル105円、原油57ドル、日経平均28779円。ドル高、原油高、株高が止まりません。
ここ最近は、多少の高値警戒感はあるもののトレンドは買い状況のようです。
商社情報によると、今週の石油元売り改定予想は2.0円と大きな上げ幅となりそうです。
この要因としては、新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいることも原油相場の重要な支援要因との事。
ドル高の背景は、バイデン米大統領が打ち出した1兆9000億ドルの経済対策の効果に対する期待感だそうです。

そんな中、きな臭い不穏ニュースが飛び込んできました。
興味深い話ですので石油業界の見識として下さい。
皆さんもご存じの通り、ミャンマーで軍事クーデターが起こり、アウン・サン・スーチーさんが拘束されました。
ミャンマー建国の父である、アウン・サン将軍(アウン・サン・スーチーさんの父親)も暗殺されたのでとても心配です。
ミャンマー・国軍がアウン・サン・スー・チーの拘束について、アメリカに真似たのか選挙が不正であったなどと主張。
それにしても、ミャンマー国軍によるクーデターは、狙い澄ましたかのようなタイミングであったとの事。
任期切れが迫る手前の国軍総司令官はアウン・サン・スー・チー国家顧問が率いる与党が圧勝した総選挙結果に不満を募らせ、クーデター直前に中国側と接触。
今回のクーデターは軍政回帰の危機だと国際社会から強い批判を浴びています。
世界各国の反応は、欧米はじめ諸外国は、この軍事クーデターを非難してますが、中国とロシアはこれを支持するという構図です。

そして、今回のクーデターのフィクサーは中国であることの報道。
軍事政権時代から、インフラ経済が民主主義に進むと面白くないかと考えれば理解は出来ます。
中国は、アウン・サン・スーチー政権よりも軍部との強力なコネクションを持っています。
あくまでも仮定ですが、とても興味深いのが中国大国のしたたかな石油戦略も関わっているとの報道がありました。
もともと、中国はエネルギー安全保障上の観点からミャンマーを重視する方針との事。
その様に考えると、中国がミャンマーに接近する理由が良く分かります。

元々は、マラッカ海峡を経由し、南シナ海を通り石油を輸入していましたが、マラッカ海峡や南シナ海を通るルートはいつ使えなくなるか分からないという懸念があります。
特に、アメリカの影響力が強いマラッカ海峡を経由せずに輸入出来る方法を考えたのが、ミャンマーの陸地にパイプラインを引く方法だったようです。
現在中国は、スリランカを経由してミャンマーまで海路で輸送し、次に、ミャンマーからパイプラインを使って天然ガスと原油を輸送するというルートを考えました。
中国は、今後もミャンマーをうまく活用していく方針をとっていくとみられます。

エネルギー以外でも、習近平国家主席が旗を振る「一帯一路」。アジア・ヨーロッパ・アフリカを陸路で結ぶ壮大な計画があります。
2019年には、中国企業がミャンマーで新たに契約した建設プロジェクトの金額は、なんと63億ドルで約6600億円に達したそうです。
中国大国の為なら、何でもするしたたかさに、ミャンマー軍事政権は同調して、今回のクーデターが起こったとも言えるでしょう!!

欧米諸国のミャンマーへの制裁が開始されれば、自ずと米中の代理戦争で一発触発の様相となります。
昨年からの中国発・新型コロナウイルスに始まり、今回のミャンマー・クーデターなどなど・・・。
平和な時代になることを節に願います。

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筆者:矢野秀和
シューワグループ
代表取締役