今日は入札先の姫路少年刑務所に灯油を大型配送しなくてはなりませんので、文章にて失礼します。
入札・石油輸送事業部も仕入部も灯油などの石油製品にかかわる部署ですので、日々原油価格や製品価格に敏感になっています。
というのも石油製品の価格如何によっては、自らの部署の目標達成や自身のボーナスにも大いに影響するからです。
新入社員もいることからなぜ今石油製品が、こんなに安くなっているのかを、折角の機会ですので、今日のテーマにしようと思います。
経済の原則で言えば、物の価格が決定するのは需要曲線と供給曲線が交わるところで決まると言われますが、原油の主な供給先であるOPEC加盟国は
この供給を抑えることで製品の単価を引き上げることを今までしてきました。
OPEC加盟国の主な国は中東のサウジアラビアやオマーン・イランといった諸国ですが、これにロシアを加えた国で、カルテルを結び、意図的に供給を低く抑えて、製品の価格を吊り上げてきたんです。

これは話し合いをする国の利益を守って、みんなでウィンウィンの関係に持っていこうとすることで、大儲けをするという、いわば消費者無視の話し合いで、もし日本の民間企業でこれと似たことをすると、価格カルテルや独占禁止法に引っかかる手法です。
ただ、原油は限りある資源なので、無尽蔵に供給したら無くなってしまうという理由付けから他の国も認めたんではないかという気がします。

ただ、これは原油が中東諸国やロシアから限って湧き出るのならば、話し合いで価格を抑えることに成功できるんですが、近年になってアメリカ大陸でシェールオイルというものが湧き出るようになり、状況が大いに変わってきたんです。
これは特殊な技術で岩盤の間にある原油を掘り起こすという、技術革命が起こったことで、コストは高くつくが、中東諸国のおかげで価格がつり上がっているので、採算に合うということで、アメリカのベンチャー企業が我も我もと起業して、あっという間にアメリカが原油の産出国では世界で一位になってしまったんです。

中東諸国もこのまま何もなければ、黙って推移したと思いますが、ここで世界の情勢を大きく変える出来事が起こります。
それが新型コロナウィルスで、今まで一番の石油製品消費国の中国をはじめ、あらゆる国で、旅行や人の移動が制限されて、ジェット燃料をはじめ、石油製品の需要が減少し、またまた中東諸国が話し合いを行い、もう一段の供給を抑えようとしたんですが、実は物別れになってしまいます。理由は、このまま供給量を抑え込んでも、アメリカが独り勝ちするだけだからです。
ここで、中東諸国の中には逆に供給を今までよりも増やすという荒療治をして、アメリカのシェールオイル産出企業を倒産に追い込み、ある程度淘汰された段階で新たに話し合いをすればいいのではないかと考えたんです。(ここは推測ですが・・・)
なんと、この泥仕合によって、灯油やガソリンの価格は12月と4月を比較すると、約40%も安くなっています。
個人的には灯油シーズンが終わって、今この価格で勝負できれば、もっと石油事業部の利益を増やせたのにと思うのですが・・・・・
アメリカのトランプ大統領も、シェール企業倒産を黙ってみていられないので、中東諸国・ロシアを巻き込んで、話し合いを行い、供給削減を再度話し合いをすることで、価格を吊り上げようとしています。
これが正に4月9日と、つい先日で、これによって一旦石油製品の価格が上がったんですが、話し合いで決まった日量1000万バレル削減では、今の供給過剰を埋めれないと見て、思うように価格は上昇していません。
ただ、この先新型コロナの影響は徐々に収まるだろうし、確実に価格は上昇するのではと思います。

ピンチをチャンスに!とよく社長が言われますが、このコロナのピンチをチャンスにしていけるのは、外ならぬ、仕入部であり、入札・石油輸送事業部ではないかと思います。
最後に…、みんな!大型免許を取ってシューワの大型ローリーを運転してみませんか!

有事の際のリスクを最小限に災害時の燃料確保について【BCP対策】燃料の緊急時供給契約専属貯蔵サービス・専属配送サービス

筆者:松山裕
シューワ株式会社
入札・大型配送事業部
課長