今日皆さんにお話ししたいのは、「自分の仕事を壊す」ということです。
これはどういうことかと言いますと、自分の仕事を自分でしなくて済むようにすることが、 究極的な「効率化」であり、これからの時代、社会人として生き残るために必要なことだと考えています。
大げさな言い方をしましたが、ここ数年はIT(情報 技術)やAI(人工知能)が急速に進歩しています。
ある研究結果によると、あと10年もすれば世の中の半分の職業がなるなるともいわれています。
会社のなかで考えると、私が所属している経理やそのほか営業事務などの作業はどんどんAIにとって代わられていくと思います。
これを聞くとAIに仕事を奪われてしまうのではないかと危機感を持たれる人も多いと思います。
ですが、ピンチはチャンスととらえ、AIに奪われるのではなく、AIをうまく利用する立場になっていく必要があると思います。
自分自身の仕事がなくなるのを恐れるのではなく、むしろ「どうしたら自分の仕事をITに置き換えることができるか」「どうすればもっと自動化・省力化できるか」を考えていただきたいのです。
積極的に自分の仕事をITに置き換えていけば、空いた時間で別のことをしたり、AIでは不得意な全く新しい事業を創造することなどに時間をさけるので、より成果をあげることができると思います。
毎年同じことを同じように繰り返していると、その仕事はいずれ機械やAIにとって代わられてしまうはずです。

ここで、皆さんにお聞きしたいのが「習慣の奴隷になっていないか」ということです。
まじめな人ほど陥りやすいのですが、毎日、毎週、毎月同じように目の前の仕事をこなすことに慣れてしまって、別のやり方があることに気づいていない人が結構いるのではと思います。
日々の行動がパターン化されて、何のためにその仕事をしているのか、どうすればもっとうまくやれるのか、どうすれば早くやれるのか、ということをいちいち考えないで機械的に業務を進めている方は多いと思います。
考えないで仕事をしていると、どうしたら効率よくなるかということにも気づけないですし、また、イレギュラーな仕事が発生すると、混乱して、うまく対処できず、余計に時間がかかってしまったりします。

毎日、ルーティーン業務をこなしていると達成感もあるので、仕事をやった感になってしまいがちです。毎日同じことの繰り返しに見えても、実はいくらでも改善の余地があったりします。
例えば、いつも使っているエクセルの使い方でも、知らない機能があって、それを使うと何十分も作業が短縮されることもあります。
社内でもあいつはエクセルに詳しいとか、この分野についてはこの人が詳しいとかいると思いますので、その人に聞けば面倒な作業が意外とあっさり簡単にできる方法があったりします。

また、新たに仕事を任されたり、他部署に行って新たに仕事を行うときなど、前の担当者から仕事を引き継ぐことがあると思います。
最初のうちは、前の担当者と同じやり方を行うと思いますが、非効率なやり方を行っていれば、同じやり方をずっと続ける必要はなく、どんどん改善していけばいいのです。

毎日、毎週、毎月のように同じ作業が発生しているとしたらどうすれば自分でやらずに済むかを考えるのが本来の仕事の在り方だと思います。
ITで自動化する。別の人の手を借りる。小さなタスクに分けて人と分担する。
外部のリソースを活用する。
もっと突き詰めると、実は今やっている作業は必要ないことかもしれません。
そうであれば、思い切ってやめることもできます。

以前のいた会社でも仕事のうち、1割はそういう考える時間であったり、クリエイティブな創造的な時間に使ったほうがいいと言われていました。
なかなか普段の業務がいそがしくなると時間が取れないかもしれませんが、毎日10分、20分でも、業務のやり方、効率化について考える時間をもって、常に仕事のやり方を見直して、冒頭に申し上げましたように、自分の仕事を壊してもらいたいです。
仕事をAIに奪われるのではなく、うまくIT、AIを活用しながら、変化に対応して業務を進めれば、一人で行える業務の幅、量も増えてきて、周りからも必要な人材とされますので、時代に取り残される心配はなくなるのではないでしょうか。

有事の際のリスクを最小限に災害時の燃料確保について【BCP対策】燃料の緊急時供給契約専属貯蔵サービス・専属配送サービス

筆者:妙中和哉
日本BCP株式会社
管理本部
経理部長