先週の土日に、盛和塾大阪が開催する第24回目となる合宿研修会に初めて参加してまいりました。
会場は、稲盛塾長のお膝元の京都宝ヶ池のグランドプリンスホテル京都。
盛和塾は、稲盛和夫塾長のご意志により今年で解散します。
よって、今回が最後の合宿となることもあり、全国より550名を超える塾生が集まりました。
合宿研修会は【稲盛経営哲学の神髄に迫る】ことが大命題です。
実際に参加する前は、いかに『経営の神髄』を会社にもって帰り、社内共有出来るかを念頭に置き参加させて頂きました。
しかしながら、経営の神髄とはそんなに簡単なものではないと改めて勉強しました。

合宿研修会では、盛和塾で学ばれ成功された社長の方々や著名人のご講演、グループ討議などメニューが盛りだくさんで、かなりボリュームのあるスケジュールでした。
その中で最も心に残ったお言葉が、「人間の心には7層の構造があって、一番外側が7層目⇒植物心(自律神経)6層目⇒本能 5層目⇒感覚(五感)4層目⇒感情 3層目⇒理性 2層目⇒魂 1層目⇒真我(利他の心・愛)。」
※「真我」(しんが)とは心の根源。利他の心・愛・思いやりの心・慈悲の心・仏性・良知(良心)まごごろ・真善美の心・愛と誠と調和の心・宇宙の意思と調和する心。

今回の研修会の中で、JALの再生に稲盛塾長と共にご尽力をされた元日本航空会長補佐の太田義仁さんのお話しに大変感銘を受けました。
このJAL再生にご尽力をされた稲盛塾長が「真我」を追求されたお話が凄く印象に残ったためです。
2010年1月に戦後最大の2兆3000億円の負債を抱えて事実上の倒産となり、日本中のみならず世界を驚かせました。
その時、稲盛塾長にJALの再生に力を貸してほしいとある政治家から声がかかったそうです。
ところが、まわりの反対が大きくて、実際に盛和塾・塾生からも反対の声が大きく、稲盛塾長の晩年の功績を汚すかもしれないとの声が多かったとのこと。
しかし、稲盛塾長はこの状況で、人類愛を持って世の中を良くしていきたい!! 利他の心を持って愛の大義名分を考え巡らしていたそうです。

JALの再生に引き受けた「三つの大義」理由です。
1)日本経済の影響・・・JALの凋落はバブル経済崩壊からの日本経済の衰退の象徴となり全世界から見放される懸念。
2)社員の雇用・・・社員を守る。32000人の家族の幸福の為。
3)健全な競争・・・世界一の航空会社と言われた中で、大手全日空だけでは競争原理は働かない。

「世のため人のために役に立ちたい」「善きことを思い、善きことをしなさい」が稲盛哲学の根底にありますが、まさか、善意だけで”無償”でこのビックプロジェクトを引き受けたとお聞きして驚愕です。
しかも、移動時はJALの飛行機で皆さんと同じエコノミークラスで、お弁当も時間が無いからとコンビニ弁当と頭が下がる思いです。
JAL再生で真っ先に押し進めたのが、フィロソフィーの導入です。
32000人のエリート集団がフィロソフィーを受け入れるか不安があったそうですが、このままでは本当に潰れてしまうとの思いが幹部にもあり”藁をもすがる思い”だったそうです。
飛行機サービスという特殊サービスなので、幹部100名でJALフィロソフィーの導入制作を早急にやり遂げました。

その一番初めに 第1部・・・「すばらしい人生を送るために」 を入れた背景には、フィロソフィーと言っても中々理解が難しいので、一番わかりやすい”すばらしい人生”=”全社員の幸せの追求”のために!を入れて心をひとつにしていったそうです。
その後、アメーバー経営も導入をして事業の採算意識を徹底させ、不採算路線の撤退やネジや手袋までチームを細分化して徹底的な見える化を図り赤字は悪だと社内教育でも反省と実践を繰り返しました。
その成果もあり、一年後には、過去最高益1800億円、二年後には2000億円を挙げられて見事なV字回復を成し遂げられました。
その後、2012年9月には再上場を果たして世界でも最も高収益な航空会社となりました。

「盛和塾」の合宿に参加させて頂き、色んな方々のお話を聞き意見を交換する中で、自分自身は”謙虚さと利他”が足らない。
もう一度心をリセットして日々、「真我」の境地に進めるように日々行動していかなければと深く感銘を受けた合宿研修会でした。

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筆者:矢野秀和
シューワグループ
代表取締役