今週は、貴乃花親方の”退職決定”のニュースが流れてきまして本当にビックリしました。
大相撲界で史上6位・幕内優勝22度を誇り、「平成の大横綱」と称された貴乃花親方の日本相撲協会退職が決定しました。
貴乃花親方とは面識はありませんが、年齢が近いのと初土俵が1988年ですので創業年がシューワGと同じということもあり、常に意識をしていましたし親近感がありました。
とても、大好きな横綱・貴乃花関でした。
一世を風靡した若貴ブームで大相撲人気を引っ張った立役者である3横綱(貴乃花、若乃花、曙)が角界を去るとは・・・とても残念です。
昨年からの、貴ノ岩暴行問題から始まり、相撲協会と貴乃花親方との間には少なからぬ大きな溝はありましたが!
まさか、相撲界から一線を引く廃業にまでいたるとは誰が想像できたでしょうか?!
これから、歴史のある相撲協会を貴乃花親方がイノベーション(変革)を起こし、相撲界を進化させ変えてくれるとの期待、
そして、貴乃花親方が自ら作った相撲ブームの再来を期待した相撲ファンも少なく無かったでしょう!!
これで、若貴をはじめ、曙、武蔵丸で相撲ブームを牽引した4横綱の内に、相撲界に残っているのは武蔵丸だけになりました。
大変、寂しいことですが、現実のものとして受け入れなければなりません。

それでは、何故貴乃花親方は廃業・退職をしなければならなくなったのでしょうか?
確かに、スポーツ界全体を震撼させている”パワハラ問題”が起因している可能性もあります。
本当の理由はどこにあるのでしょうか?
様々なご意見があると思いますが、誠に勝手ながら僕なりの率直な意見を述べたいと思います。

まずは、引退後に貴乃花親方が※一代年寄になったことで、相撲協会の中でのパワーバランスが崩れたように見えました。
特に、古き歴史のある相撲協会を改革する裏には、神事である相撲としては欠いてはならない“礼”が失われた場面が多かったのでは無いでしょうか?
相撲界のプリンスとして、子供の頃から甘やかされて、常に注目を浴びる華々しい世界は、一般人とは感覚の違いを感じます。
もちろん当たり前のことですが、相撲界も人間関係で成り立っています。
稲盛塾長が常に仰る人生の成功の方程式が出来ていなかったのでは無いかと感じました。
方程式が《 考え方×熱意×能力 》であり、最も重要な”考え方”が不十分だったように思います。
もちろん、優勝22回を誇る「平成の大横綱」ですから、素人の想像以上に過酷な稽古や苦労の下積みをなさってこられたと思います。
そして、関取になっても燃えるような”熱意”と情熱を抱き、懸命に努力を重ねて”能力”を開花されて大成功者となりました。

しかし、稲盛塾長が常に仰る一番重要な要素が”考え方”です。
いくら”熱意”×”能力”があっても”考え方”が悪いと大きなマイナスになってしまいます。
”考え方”の場合のみマイナス100~プラス100まであり、掛け算ですからマイナスの考え方を持っていれば、”能力”があればあるほど大きなマイナスに!
そして、”熱意”が強ければ強いほど、プラスの「考え方」を持っていれば人生・仕事の結果は、さらに高いプラスの値になると教えて頂きました。
若くして、横綱となり自身の”心の成長”にブレーキが掛かり、かつプライドが高く、傷つくことに耐えられないので孤立をする。
そして、その大きな”プライド”が邪魔をして自身を正当化するために敵を作る。
相撲界の透明化、相撲道の真剣勝負を目指し、孤高を貫いた貴乃花親方ですが、ここにきてついに戦う手段をすっかり使い果たしてしまいました。
ここまで、来るともはや!大人の筋書き通りに見えました。

相撲協会からすると不誠実であると文句を言って退職させやすい雰囲気をつくったとも言われています。
これまで大変お世話になっていた親方衆とまったくの疎遠になったり、貴乃花一門がなくなった際も、弟子の親御さんに対し、なんの説明も挨拶もなかったようです。
何があっても礼儀礼節は必要です。本当に寂しい話です。
やはり、人間のマクロ社会で考えると《郷に入れば郷に従え》を念頭に置いて改革を進めて行かないと本当に難しいと改めて感じました。

※ 一代年寄の用語解説 – 相撲界に大きな功績を残した力士に認められる年寄のことで理事会で決定する。
これまでに,大鵬と北の湖と貴乃花の3人が一代年寄となっている。

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筆者:矢野秀和
シューワグループ
代表取締役