米国の金利が上昇すれば日本はどうなるでしょうか?
アメリカの中央銀行にあたるFRBが、2018年度中に3回の利上げの方向と発表されています。
何故、利上げをするのでしょうか?
政策金利の利上げは、基本的にインフレの抑制のためとされています。
金利が安い場合、通常たくさん銀行からお金を借りて投資をしていく傾向がありその結果、需要が拡大してインフレ率が高まり国民経済がダメージを受ける可能性があります。
それをコントロールするために金利を上げで借り入れられないようにしようとしているのです。
トランプ大統領が財政拡大の方針を打ち出され、そのための財源として国債を発行されるようです。
米国では、国債がたくさん発行される可能性が高いというコンセンサスになっているそうです。
国債が多くなっていくと国債が余るので国債の価格が下がる。
その結果金利が上がるという期待が強まり、10年ものの国債の金利が2.8%以上に上昇しています。
米国債価格と金利は反比例すると理解すれば簡単です。
重要なことは、米国債は世界で最も信用が高い債権ということです!
対外純資産では、日本が26年世界一位!約349兆円。
対して米国の対外純負債 約947兆円!圧倒的な負債額で世界一です!
経済力がお金の量ですよ!ということなら、世界で一番経済力があるのが日本で、世界で一番経済力が無いのが米国!ということになります!そんな馬鹿なことはないですよね!

お金がいくらあっても物やサービスを生み出す力がなければ意味がありません!
ご飯を食べたい時にご飯が無いと困りますし他国が攻めてくるという時には国を守る防衛力が無いと困る!病気になったときには病院が無いと困りますよね?
経済力とは、自分たちが欲しい物やサービスをどれだけ自国で供給できるか?ということなのです!
米国の経済力はいうまでもなく世界一でまた最強の国家です!
一番重要な食・防衛・エネルギーをほぼ自給できるのです!
それに比べて日本はどうでしょうか?穀物自給率は28%、エネルギー自給率は6%です!これで米国より強い国といえるでしょか?(米の自給率は100%を超えています。)
GDPでも日本は537兆円、米国は2,129兆円(2017年推定値)と4倍近く大きな規模です。
昔アニメで「北斗の拳」というのがありましたが、食料や燃料、労働力にこそ価値があり、お金に意味がない世界を描かれていました。
現代でもお金は大事ですが、物やサービスを生み出す力が最も重要といえます!

米国は、世界一の経済大国で且つ世界で最強の国家!米国債以上に信頼できる債権は無いのでは?
銀行の債権(預金)もペイオフで元本割れすることがありますが、10年以内に米国債が元本割れすることは無いに等しいかと思われます!
そんなに安全な債権で、年利2.8%だったら今もっている株式を全部売って米国債に変えた方が良いのでは?と考えた人が多くなりニューヨークダウの下がったともいわれています。
また、FRBの金利が上がれば不景気になる可能性もある!と考えた人が株を売ったケースも考えられますね。
FRBの金利が上がれば金融商品は米国の方が儲かるのでは?と考えた人たちが、ブラジルやロシアといった国で運用されていたお金をドルに戻す!ということもおこるそうです。
そなれば、ドルが上がってレアルが下がる。
それ以上に円高になる傾向が高いと言われています。
一番安い金利の安い日本でお金を借りてドルに両替し、そのドルをブラジルのレアルに両替するという傾向が強いので、ドルに戻したらついでに円に戻すということがあるそうです。
その結果、円が買われて円高になるそうです。
円高になれば、次に日本株が売られる傾向になります。
日本の株式市場の取引は70%が外国人投資家だそうです。
保有しているのは日本人が多いようですが、保有しているだけでは株価は変動しません。株価は取引で決まりますよね?
外国人投資家からすれば、円高になれば日本株の売り時!ユーロとかドルに両替すれば為替差益で利益が大きくなります。
このことから円高になれば株が売られて株価が下がるという傾向が強いようです。

ここで日本の金利についてですが、米国の金利の影響が出るような話もありますが、普通に考えて先ほどの米国の事例のように、
日本の金利をあげると通貨のまきもどしの影響もあり円高が進み超円高になれば株価が暴落する怖れがあります。
こんな状況で金利が上がる可能性は無いのでは?
米国は、インフレ抑制の為に金利を上げていますが、日本はバブル崩壊以降20年以上デフレが続いているので金利を上げるのは論外です!
日本が金利を上げるとすれば、インフレ率が安定して毎年2%増えるとかGDPが3~5%毎年上がっている時でなければ、日本経済が大きなダメージを受けることが容易に想像されます。
では、どうすればデフレから脱却できるのでしょうか?
日本の政治家が悪い!財務省や国の役人が悪い!知事も市長もダメ!悪くないのは自分だけ!なんて事を考えていたら何時までたっても良くなりません。
自らが一歩を踏み出さなければ何も変わりません!
当社も一緒です!上司が悪い!誰それが悪い!と言っても始まりません。
良く考え、昨日よりも今日、今日よりも明日と一人ひとりが日々改善することが一番重要なのです!

有事の際のリスクを最小限に災害時の燃料確保について【BCP対策】燃料の緊急時供給契約専属貯蔵サービス・専属配送サービス

筆者:鯉ノ内隆弘
シューワグループ
執行役員部長