稲盛和夫さんの「生き方」という本の話の中に「人生の方程式」というセンテンスがあります。
この人生の方程式はもともと矢野社長が取り上げてシュ-ワ幹部へ浸透していっています。

仕事の成果とは 熱意×能力×考え方ということですが、この中で最も重要なのが「考え方」ということです。
考え方ということの中で、他人との関係に対する考え方で思い浮かぶのが、
ここぞというところで、「自分の考えを絶対に曲げない、大した根拠もないのに」、
強くいうと激高までする方がる方がいることです。

全く「折れない」自分の考えを曲げない人です。
どう見ても、あなたが間違っているでしょう、というときでも、「いや、これは……」と断じて自説を曲げない。
私の友人で統括営業部長として200人位を束ねている人もそうです。
「意見して欲しい」と言われて、改善点を指摘すると、「でも、これはこういう意図なんです!」とやや怒り出す。
こちらとしては、「求められて意見を言ったのに、なぜ怒られなければいけないんだろう」という気持ちになります。
結構つまらないことでしかも確実に違っているのに主張してきます。
彼との会話では必ず私が折れることにしています。
私が折れたからといって彼は増長してこないので、仕事でもないのでまあいいやと思ってです。
仕事でもそうですが、どうでもいいことで頑張っても、本当に大事なことを見失うだけなので。

人間関係はどちらかが「折れる」からこそ、当然ですがうまくいくと思っています。
ですから人間関係では、私は「自分を出していく」のではなく、
むしろ「折れる力」の方が重要ではないかと思います。

時々いるのが、他人に認められたいと思うと、自分の優秀さやよさをアピールしようとします。
簡単なことを難しくいったり、専門用語を並べみたり、でも、逆じゃないでしょうか?
自分を認めてもらうには、相手よさを先に認めることが大事なのだと思います。
先ほどの友人ですが、考え方を変えて行動した結果ですが、相手との関係性が一変したということです。
相手が物事の判断を任せてくれるようになったり、
相談を持ちかけられ積極的に意見を求めてくれたりするようになったらしいのです。。
不思議なものだと思いませんか?

折れたことで、相手が信頼してくれるようになったようです。
こんなときは、相手が増長して「自分の意見が正しかった。それ見たことか」とさらに自分の意見を推し通そうとしそうなものです。
にもかかわらず、逆に意見を聞いたり尊重したり、頼ったりしてくれるようになったようです。
対立するのではなく、共闘できる協力関係が築けたのです。
その後、信頼関係が築かれ、仕事もうまくいっていると思います。

苦手な人、嫌いな人にこそ何かをしてあげるというのも相手とうまくいくひとつの方法ではないかと思います。
やはり頭で考えるのと、行動するのでは違うと思います。嫌いな人にこそ何かをしてあげる。
体で表現できる「行動」を与えるわけです。人間、体を動かすと自然と感情がついてくると思います。
見返りを期待しないで行動してはどうでしょうか?
嫌いな人のためにでも動くことで、自分の気持ちも変わります。
いい部分が見つけられることもあるし、ライバルでも「あいつ、頑張ってるよね」と言ってみることで、 自分がいい人に思えてくることもあります。
最終的には、うまく付き合っていこうと、一歩離れた位置から考えられるようになることもあります。

他人に対して「折れる」というのは難しいものです。
自分が口を出したいと思ったところを、なんとか抑えることもありますが、
でも、そこはあえて「折れる」です。すると、うまくいけばその場からでも人間関係は変わっていきます。
人間関係で難しいのは、よかれと思ってやることが逆方向に動くことが多いということです。
わかり合おうとすると、自分を押しつける結果になったり、頑張ろうとするとギクシャクしたり。

結果を出せる人というのは、そうしたことを逆手にとって、相手をうまく使っていきます。
自分の器が大きいほど、色んな人の価値観を取り入れられます。
相手を受け入れるだけでなく、自分の嫌な部分も受け入れられるような器がベスト です。
さまざまな人の意見を聞いていても、最後は自分に帰ってくる。不思議と「君らしい」と言われるものになっていたりします。
どうやったって、「自分」というものは出てくるものだと思います。
しっかりしすぎたリーダーだと周囲の人が発言をする余白が生まれません。
みんなが、リーダーの持つ「正解に応えようとする」思考になってしまうと思います。
自分の意見を持たない状態が増えてくるんです。
でもリーダーが困ってるんだと思っていると、意見が言いやすくなります。
時にはリ-ダ-は馬鹿になったり、知らないふりをするのもいいのかもしれません。
特に年齢が行けば行くほど、考え方に変化を与えるようなことを心がけることが重要だと思いました。

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筆者:松山信仁
シューワグループ
執行役員部長