今週は、我々石油業界人として、とても興味深かった出来事がサウジアラビアのサルマン国王が46年ぶりの来日。しかも、このご一行のスケールが超豪華版でビックリしました。

日本への空の足は、最大40機の航空機をチャーターと移動手段の為400台以上の高級車と高級ホテル1200室を用意されたようです。アラブ産油国の王族が外遊する際に大規模な同行団が編成されるのは常識だそうですが、サウジアラビアのサルマン国王は別格ですね。

これだけの巨額の出費を伴ってでもサルマン国王が来日するのは、純粋な定例な外交を行う為では無い。サウジアラビア(※以下サウジ)が日本重視を強めるのは、ムハンマド副皇太子が進める”脱石油依存”の国内改革に対する日本の協力を期待しているからだそうです。

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脱石油依存

昨年9月のムハンマド副皇太子来日時に設置した閣僚級協議で、経済交流促進のための環境整備や人材育成・共同研究など5分野での協力を今後検討していくことで合意。

世界で最も石化資源に依存している国の一つがサウジです。ここ数年の原油価格の下落によりサウジの財政赤字は急激に膨らんでいる。

そんな中、ご高齢のサルマン国王がわざわざ日本までご足労を掛けてでも、新産業を作ろうと必死と言うワケですね。これまで、サウジは石油収入だけで経済が成り立っていた。

そこまで苦労しなくても悠々自適な裕福な経済環境だった為、国内の新産業が育っておらず、さまざまな規制によって外国企業の進出も阻まれてきたそうです。

このような、危機的状況で危機感を覚えたサウジは「石油頼み」から脱却を果たすため、外資を誘致して産業を多角化しようとしている。

サウジが目下、進めようとしているのが「インフラ整備」と「投資の呼び込み」だそうです。そもそも、サウジはインフラ整備が不十分で、電気やガスも安定供給されていない地域があり、都市間交通網も整備されていない。今回、日本とも合意したプロジェクトによって、サウジのインフラ整備が進められることになるのでしょう。また、サウジは外国からの投資を呼び込み「投資立国」に生まれ変わろうとしている。

サウジ国営で世界最大の石油会社、サウジアラムコも日本の東証で新規株式公開を行い、株式の5%の10兆円規模が売り出される予定です。日本企業が進出してインフラ整備をしたり、投資したりして、サウジの近代化を後押しするのは素晴らしい事ですね。

その様に考えるとやはり『ピンチはチャンス』です。

このような、石油の下落が無ければサウジ国内の外国企業の誘致も進まなかったでしょうし、インフラや交通網もされなかったでしょう!我々、石油業界の企業としても今回のサウジの考え方や進め方は勉強しなければ成りません。

何事にも『依存』はダメですね。

シューワグループも「脱石油依存」の『依存』を真剣に考えなけえれば、今後30年後の繁栄は無いと感じました。どんな時代になっても、世の中の仕組みを変える企業&企業人であり続けたいとそう強く決意しました。!!

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筆者:矢野秀和
シューワグループ
代表取締役