先日、社長が経営方針報告会において人口病の話をされていましたが、このままでは、少子高齢化が進む一方で人口が減少し日本国は存亡の危機に瀕する。ついこの間まで日本は世界第2位の経済大国といわれていましたが、今では第2位の中国の半分程度になっています。

TYKUL(トウユクル)について

これまで、日本は人口の増加と共に成長してきたといっても過言ではないと思います。日本の人口は、明治維新の頃約3300万人(1872年)といわれています。戦後1945年には7214万人、現在は、1億2730万人(2013年10月1日現在)となっています。少子高齢化がこの先問題になってくることは、皆さん肌で感じられるのではと思いますが、内閣府のデータを見ますと2024年1億2000万人を下回り、2048年1億人割って9913万人、2060年8674万人となっています。46年後には、現在の68%となり4000万人もの人口が減ってしまいます。人口が減少する国家に繁栄はないとも言われますが、明らかにマーケットが減少することを意味しています。

新たなマーケットを確保する必要性

創業以来シューワグループの柱となって支えてきてくれた灯油の巡回販売ですが、このままでは、人口病に蝕まれ46年後には確実にマーケットが32%縮小し売上も比例して下がることが、新たなマーケットを作るといっても簡単ではありません。皆さんご存知の様に新しい店舗を出しても2~3年はマーケットの開発に時間を要して大きく利益を確保することは困難です。

そこで、新たなマーケットを確保するために、スマート端末のアプリから灯油の注文が簡単にできるシステム、TYKUL(トウユクル)の導入が決定しました。TYKULは、iPhone用のアプリで、3クリックで灯油の注文が出来るシステムです。高齢化社会に向けて灯油を簡単便利に注文できる仕組みとして、12月の利用開始に向けて現在開発中です。

トウユクル

灯油の巡回販売のお客様とは?と考えたときに皆さん的確にお答えできますか?灯油巡回販売のお客様とは、タンクローリーが週に1回から2回、家の前に5分~10分程度、音楽を流しながら止まっている間に在宅されている方で、灯油をご利用になられている方がお客様になられる可能性のある方となります。非常に小さなマーケットですね。それと比較してTYKULは、注文配送になり、クレジットカードのご利用もいただけます。決済方法ひとつとってみても今までは、現金か灯油券のみとなっておりましたが、クレジットカードが利用出来ることで、マーケットの拡大も期待できます。また、今までいつ来るか分かりにくかった巡回販売と比べて、配送日が確定し、配送日の前日にはメールが来るようになっています。同じ灯油販売でも巡回販売とは異なる、新たなSBU(ストラテジック・ビジネス・ユニット)といえます。

SBU(ストラテジック・ビジネス・ユニット)

商品、顧客、販売方法の内、どれか一つでも異なれば、違うSBU、違う事業と言う事になります。現在、大手スーパー様やドラックストア様、ガソリンスタンド様等へ代理店としての営業活動を開始しております。一般顧客を沢山お持ちになられている先様に対してご案内しております。TYKULはインタ-ネットを通じて、灯油の注文が出来るシステムです。

世界規模でのパラダイムシフト

高齢者はスマホを持っていませんよ!とよくお聞きしますが、世界規模でICTのパラダイムシフト起こっています。例えば、世界の携帯電話普及率ですが、2000年に12.1%だったものが2012年には89.5%と急激に上昇しています。また、Google創業者のラリー・ペイジ氏は『そんなバカなことはできない』と誰もが思うことならば、競争相手はほとんどいない、といわれています。

最後に

社長が、良く言われますが、今は高齢者の方がスマホを持っていなくても、5年後は殆どの高齢者の方が持っている可能性が高いと言われています。現在、各支店ではお客様からのお問合せや注文の電話が殺到しています。TYKULが浸透していけば全てネットで簡潔します。将来的には、巡回販売から注文販売へ全て移行することも検討しています。ピンチはチャンスとよく言われますが、このピンチへの危機感が当たらしいビジネスを生むチャンスとなりイノベーションを起こすのです。石油事業部で12月から始まる新しい販売形態のご紹介をさせて頂きました。

参考文献
総務省 平成26年版 情報通信白書
内閣府 平成26年版 高齢社会白書

有事の際のリスクを最小限に災害時の燃料確保について【BCP対策】燃料の緊急時供給契約専属貯蔵サービス・専属配送サービス

筆者:鯉ノ内隆弘
シューワグループ
執行役員部長