先日、シンガポールの金融機関関連の方と商談する機会がありました。
経済は今後益々グローバリゼーションの傾向が強くなる中で、日本の内需だけにたよって行ける時代は、終わりを告げようとしているともいわれますが、日本は資源がない、日本は、不景気、20年後には日本人は30%人口が減少し、マーケットが30%減少するともいわれています。
そんな状況の中で、我々は何を考えどうしていかなければ、いけないのでしょうか?

シンガポールという国は、小さい国ですが有名ですよね?
この中で、シンガポールという国を知らない方はいらっしゃいますか?いませんよね!
面積は707.1k㎡と日本の奄美大島(712.48k㎡)とほぼ同等の大きさしかありません。
シューワ実践二十魂にも「なぜの思想を忘れるな!」とありますが、なぜ、小さく人口も少ない国なのに、シンガポールは有名なのでしょうか。
経済特区で法人税が低いことで有名ですが、企業にとって良い事が沢山あります。
先ず、設立して間もない企業を支援・育成する制度(インキュベート)が充実している。
国の方向性とあう企業は、家賃や人件費を3年間国が出してくれたり、経費が400%まで認められたり、企業化調査(フィジビリティースタディー)にお金を出してくれたりするそうでうす。
町の発展には、経済特区でありハブ空港やカジノ、見本市会場があることが良いそうです。
シンガポールはそのすべてを有しています。
関空も民営化を計画され大阪にもカジノができると噂もあります。
関空は、大阪湾を埋め立てて開港されたため、グループ全体で1.2兆円もの負債を抱えておられ、運営権を1.2兆円で売却し債務を解消されたいそうです。
シンガポールのチャンギ空港を参考にされハブ空港にされたいそうです。
チャンギ空港の年間利用者数はシンガポール人口の10倍の5000万人、
韓国・仁川空港は周辺住民の2倍の4000万人に対し、関空は1400万人と利用者数が少ない。
外国人旅行者の訪問者数もシンガポール1190万人日本が1036万人とシンガポールの何倍も観光地や国土の広い日本の方が少ないのです。

ちなみに、外国人旅行者の訪問者数TOP5は

1位 フランス 83013人
2位 米国 69768人
3位 スペイン 60661人
4位 中国 55686人
5位 イタリア 47704人

ところで皆さん、東京三菱UFJ銀行グループは世界で一番大きい金融機関だと聞かれた事はありますか?
残念ながら2位で1位ではありませんが、それでも世界2位です。

ザ・バンカー2013年7月号『世界の銀行の総資産ランキング』

1位 中国工商銀行(中国) 総資産 277兆2451億円 S&P A
2位 三菱UFJフィナンシャル・グループ 総資産 269兆3417億円 S&P A
3位 HSBCホールディングス(英国) 総資産 267兆6652億円 S&P A+

しかし、シンガポールでは、日本の金融機関は信用があまりないそうです。
企業の格付けで有名なS&P(スタンダード&プアーズ)の国債の評価でも日本はあまり良くないのです。

国債格付け

1位 ドイツ カナダ シンガポール等 S&P AAA
2位 米国 オランダ オーストラリア等 S&P AA+

日本は、中国、韓国より下位の22位グループで、S&P AA-の評価です。
更に、金融情報誌グローバルファイナンスの2012年に調査が行われた『世界で最も安全な銀行TOP50』では、

1位 ドイツ復興金融公庫(ドイツ) 総資産 71兆5267億円 S&P AAA
2位 オランダ自治体金融公庫(オランダ) 総資産 14兆4053億円 S&P AA+
3位 チューリッヒ州立銀行(スイス) 総資産 11兆4042億円 S&P AAA

上位9行は、政府系金融機関で、総資産ランキングTOP10の金融機関でこのランキングに入っている銀行は、英国のHSBCホールディングス23位、BNPパリバ47位ぐらいで、三菱UFJフィナンシャル・グループ上位50位以内に入っていません。
日本の銀行で唯一ランクインしているのが、静岡銀行で45位です。
アジアでトップは、シンガポールのDBS銀行で11位となっています。

11位 DBS銀行(シンガポール)アジア1位 総資産 28兆6724億円 S&P AA-
23位 ホールディングス(英国) 総資産 267兆6652億円 S&P A+
45位 静岡銀行(日本) 総資産 10兆2502億円 S&P A+

こうしてデータを見てきますと、シングルAは評価の低い小さい会社のイメージですが、日本を代表する企業の評価を紹介しますと、

シャープ S&P B+
パナソニック S&P BBB
キャノン S&P AA
トヨタ自動車 S&P AA-
東京電力 S&P B+

となっています。
日本は良く金融鎖国とお聞きしますが、日本の銀行は、世界ではあまり信用されていない様です。
よく社長が小が大を食う時代と言われていますが、工夫次第で我々も大企業に勝てるチャンスが沢山あるのです。
まさにシンガポールは小さな国ですが、色々な面で日本より優っているのです。
ものも見方も、満足してはいけません。このボールペン出来は60%だ!と見る事によって理想の姿が発想できるのです。
出来ない理由を並べるのではなく、出来る理由を考える。出来る方法を考える事こそが、改善へと繋がるのです。
困難な業務の壁にぶつかった時にも、あきらめるのではなく、良く考え改善出来るように工夫しながら、小が大を食えるような発想で業務に取り組んで下さい。

以上

有事の際のリスクを最小限に災害時の燃料確保について【BCP対策】燃料の緊急時供給契約専属貯蔵サービス・専属配送サービス

筆者:鯉ノ内隆弘
シューワグループ
執行役員部長