仕事に限らず、人は意識の有る無しにかかわらず、様々な意思決定を行っています。たとえば「今日のランチは何を食べようか?」と考え、「カレーライスにしよう!」と決めることも意思決定の一つです。そして、その意思決定を行った結果が、人の「行動」となって表れることになります。部下のやる気について理解するには、先ず部下がどのようにして意思決定を行っているかを知ることが必要になってきます。部下が行う意思決定は簡単にいうと、メリットとデメリットを単純に比較した結果に基づいて行われているようです。意思決定の基本マトリックスは以下の通りです。

※なお「やる気」について取り上げるこのレポートでは、便宜上、意思決定の内容を「やる場合」「やらない場合」として表記することにします。

意思決定の基本マトリックス

やる場合のメリット 「やる」という意思決定の促進要因
やる場合のデメリット 「やらない」という意思決定の促進要因
やらない場合のメリット 「やらない」という意思決定の促進要因
やらない場合のデメリット 「やる」という意思決定の促進要因

A~Dの4つの象限の中には、「やる気」という意思決定を促進する要因(AとD)と、「やらない」という意思決定を促進する要因(BとC)があります。たとえば、「やる」という意思決定を促進する要因についてみると、「Aやる場合のメリット」があれば、メリットを享受しようとするために「やる」という意思決定を促進する要因となります。又、「Dやらない場合のデメリット」は、そのデメリットを避けようとするために「やる」という意思決定を促進する要因となります。

「やらない」という意思決定を促進する要因は、これと逆になります。人は「やる」という意思決定を促進する要因と、「やらない」という意思決定を促進する要因を比較して意思決定を行います。これを『意思決定の公式』として整理すると以下のようになります。

意思決定の公式

A+D>B+Cの場合 「やる」という意思決定をする。
A+D≦B+Cの場合 「やらない」という意思決定をする。

(※注)A+D=B+Cの場合は、「やっても、やらなくても同じ」状態なので、「やらない」という意思決定をすることになります。

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筆者:松田晃