皆さんは、今までに乗ったことがある一番速い乗り物は何ですか?常識的に、我々が普段のれる「乗り物」で速度の速いものといえば、新幹線や飛行機が思い浮かびますよね?実は、我々が住んでいる地球こそ、物凄く速いスピードで移動しているのです。赤道の長さは4万Km程で、地球は24時間で1回転しますから、4万kmを24時間で割ると時速1,666Kmという猛スピードで自転していることになります。

今までに乗ったことがある一番速い乗り物は何ですか?

また、太陽の周りをまわる公転のスピードは、それを更に上回る時速10万Km!という信じられないような凄まじいスピードです。想像できないくらい速いスピードで太陽の周りを回っています。実際に常に起こっている現象ですが、目に見えない分、常識ではないのかもしれません。また日本の常識も世界と比べると大きく違うものが沢山あります。以前にも話しましたが、イスラム教徒の方は、「豚肉を食べない」「お酒を飲まない」ことで有名ですが、日本人からすれば、おかしいですよね?現在、イスラム教徒の方は、世界53カ国15億人以上とも言われています。

世界の4人に1人がイスラム教徒に

あと数年で、世界の4人に1人がイスラム教徒という時代がやって来るそうです。全世界の人口の25%のイスラム教徒の「豚肉を食べない」ということが常識で「豚肉を食べない」ことが常識では無いという日本人の方が非常識と言える時代がやって来るのです。

また他方では、仕事はあるのに1ヶ月間で2週間以上働く事が困難な地域があるそうです。皆さん考えてみて下さい。お分かりになりますか?答えは「働いて稼いだお金を家族に届ける」ためなのです。銀行が無くまた道路も整備されていないので、給与を家族に届けるため、1週間かけて歩いて家に戻り、また1週間をかけて歩いて職場まで戻らなければならない地域があるそうです。日本では、給料日に口座へ振り込まれることが常識ですが、世界にはこんな現実もあります。当社は、天然水販売の事業を行っていますが、日本では、水道の蛇口をひねれば当たり前の様に奇麗な透きとおった水が出ますが、世界では、きれいな水が無いだけで、多くの乳幼児が犠牲になったり、水汲みで1日に4時間以上時間を費やし、勉強することのできない子供がいるそうです。水がいつでもあることが常識の日本では考えられませんね。

深刻な水不足

日本は、農業においても多くの場合、河川の水や雨水、表面水を利用する事が多いですが、世界では地下水、井戸水を利用する事の方が多いそうです。中国では深刻で、660都市うち511都市で水不足になっているそうです。河川は重金属や農薬の汚染が進み、3割以上の河川の水が再利用出来ない状態になっているそうです。また、35%の河川で断流現象(川の水が海まで到達しない)が発生しているそうです。こちらも日本人の常識では考えられませんね。

常識では考えられませんが、日本は、大変な量の水を間接的に輸入しています。大麦、小麦、大豆、米、とうもろこしの主要穀物5種類、牛、豚、鳥の畜産3種、これらを輸入することによって、なんと年間640億トンのバーチャルウォーター(生産製造の過程で使われた水)を輸入したことになるそうです。穀物を収穫するためにも牛や豚を育てるためにも沢山の水が必要とされるのです。

ちなみにこのバーチャルウォーターは、牛丼1杯で、2000リットル。ハンバーガー1個で1000リットル程度必要だそうです。食品を多く輸入しているアメリカや中国、オーストラリアなどの国が干ばつに見舞われれば、途端に日本は食糧危機に直面することになるのです。昔は、自給自足だったんだから昔のような生活に戻せば良いんじゃないか!と言われる方もいらっしゃいますが、日本が、自給自足していた江戸時代の人口は約3000万人、戦後の1945年で約7200万人。現在は1億2000万人と人口と増加をたどっています。日本の食糧生産に用いられている灌漑用水は、年間570億トン。仮に食料自給率を10%上げようとすると年間140億トンの灌漑用水が必要になるそうですが、そのような膨大な水は日本には存在しません。ちなみに、1年間で発生する食品系の廃棄物は、分かっているだけで2000万トン。国内外の食糧総量の20%に相当するそうです。水に換算すると240億トン。

国民1人当たり190トンもの水を捨てていることになるそうです。食べ残しをしなければ、水が大幅に節約出来るということですね。飛行機が空を飛ぶのも常識ですが、飛行機が飛ぶしくみは、まだ完全には解明されていないそうです。科学的に100%解明されていると思っていることも、つきつめて考えると、すべては「仮設にすぎない」といえるそうです。実は、一般的に知られている「飛行機が飛ぶしくみ」には「科学的根拠」がまったくないのです。試行錯誤と経験によって「うまくいくこと」と、その科学的な根拠が完璧に分かっていることは、「まったく別だ」ということですね。

話はかわりますが、麻薬捜査犬について、科学万能の時代になぜ「犬」なのでしょうか?科学の粋を集めた検知器より犬の方が、はるかに低レベルの科学物質を嗅ぎ分けれるからに他なりません。現実にうまくいくことと、それが科学的であるかどうかとは、まったくちがう次元のことなのです。常識として、科学的根拠なの無いものは無視されたりしますが、それはまったくナンセンスです。なぜなら科学はぜんぶ「仮設にすぎない」からです。

常識とは意外にもろいものです。常識はくつがえるものなのです。常識は仮説にすぎないのです。われわれの世界観、われわれが親から教わること、われわれが学校で教わること、そういったものは、すべて仮説にすぎません。明日、新たな大発見があり今までの常識が180度くつがえる可能性があれば、明後日、さらなる大発見でまたくつがえる可能性もあるのです。常識にとらわれている人は、「頭が固い」といわざるを得ないかもしれません。逆に、常に常識を疑うひとは「頭が柔らかい」といえるのかもしれませんね。

前漢(紀元前202年~西暦8年)の名著「淮南子」(えなんじ)に遽伯玉(きょはくぎょく)が「行年(こうねん)五十にして四十九の非を知る」と言われています。ちょっと難しいですが、大昔の中国?本の中に、遽伯玉さんが残された言葉です。人間というのは五十くらいになると固定する?孔子も「四十にして惑わず、五十にして天命を知る」と言われています。「命を知る」ということは、消極的には、何事に於いても諦めてしまうといえるのでは?だいたい五十歳くらいになると、自分というものを大なり小なり、高かれ低かれ、分に応じておのずから自分自身が見えてくるものだそうです。

「停年も何年かのうちにやってくる、俺もこの辺で止まりか」などと、自分をそこで固定してしまい変化ができなくなる。だから、前を見るのではなく、人生を振り返り「自分の一生もまんざらではなかった!」などと、自分の過去に出来るだけ意味を付けたくなるものですね。若いころは・・・などと自慢話がでてきたり、その頃になって自叙伝を書いたり、あるいは他人に自分の伝記を書いてもらったりする。

現在の名士といわれる人の中にも、苦笑いするような自分の伝記を書かせて喜んだり、立派な銅像や記念碑を建てたりすることに夢中になっている人がずいぶんといらっしゃいます。これが人情だそうです。ところが遽伯玉という人は、五十になっても、四十九年の過去のすべてを否定して、四十九年の非を知る。「五十歳になってみて、これまでの四十九年間の人生の過ちを悟り、人生を振り返り反省してみると、後悔だらけである。何歳になっても自己を改めれば向上していくことができる」と説かれています。

最後に

自らの過去を否定することは、過去の自分自身の存在価値が全く無い!ことにもなりかねません。これは、なかなかできることではありません。伝統を重んじる土地では革新的な発展は無い?創造的破壊という言葉もありますが、「イノベーションは自己否定から始まる」と、日本マクドナルド会長 兼 社長 兼 CEOの原田 泳幸 氏も言われています。世の中は、刻々と変化しています。日本は世界の他の国と違い、少子高齢化や人口減少とマーケットも顧客のニーズも変化しています。過去の栄光にしがみ付き、自分だけ変わらなくても良いことなどあるのでしょうか?皆さんも、先ずは、常識を疑いまた自己否定をしてみることから始めては如何でしょうか?

参考文献
「水ビジネス」   著者:吉村和就/2009年11月/角川書店
「99.9%は仮説」著者:竹内薫 /2006年02月/光文社
「人物を創る」   著者:安岡正篤/1988年12月/プレジデント社

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筆者:鯉ノ内隆弘
シューワグループ
執行役員部長