本日は、改善について話をさせて頂きます。

批判的傍観者になるな!

『文句は言うけど何もしない』という評論家的な方が、世の中には多くいらっしゃるそうです。皆さんは、問題がある事に気がついていながら、見過ごしたり気がつかないふりしたりすることはありませんか?問題を指摘すれば仕事が増えるだけと考えていませんか?また、勇気を振り絞って「こういう無駄があります。」「こんな問題があります。」と報告するだけで満足していませんか?問題点を発見し報告したら終わりではありません。どうすれば解決できるのか?労働強化せずに結果を出すためには、どうのようにすべきなのか?

診断士ではなく、治療師になれ!

医療の世界でも医師になることは、簡単ではありませんが、擦り傷を消毒しばんそうこうを貼ることぐらいは、簡単に出来そうですね。でも、軽い擦り傷だとなめてかかり、何もしなければ、バイ菌が入ったり傷口が化膿したりと大変な事になる場合がありますね。問題も小さなうちに解決しなければ、時間とともに大きな傷口になることがあります。論語に『見義不為、無勇也』(ぎをみてせざるはゆうなきなり)という言葉がありますが、これは、何が正しいのかということを知っていながら、それを実行しないのは、勇気のない臆病者で卑怯者だ!という意味だそうです。

人はそれが正しいと思っても、自分の保身のために、声を挙げない!ということがあります。権力者の圧力に屈し、ものごとを正視せず、付和雷同する。逆から言えば、自らが正しいと思うことを主張し実行することは、非常に勇気のいる行為であるということです。現場を見て「あそこには無駄がある」と問題を指摘するのは、実はあまり難しいことではありません。ある程度の知識や経験、見る目があれば、10~20は直ぐに指摘できるものです。ここまでが、『診断士』のレベルだそうです。その無駄をどう省き、どう問題を解決するかとなると全くレベルが違ってきます。

改善は、全体の最適を目指さなければならない。ある部分だけを改善しても、全体の能率が落たり、原価が上がるようでは意味がありません。全体の能率を考えつつ各工程の能率も上げなければなりません。業種や規模、働いている人たちの資質や能力、企業風土まで様々事を考えないと改善は改悪になってしまいます。この様なことを考えながら現場の改善が出来るレベルを『治療士』というそうです。

患者を診察して終るのは医療とはいえません!治療し、リハビリをさせて、完全に直してこそ医療といえます。改善も、小さな改善に始まって、赤字を黒字にして、改善の風土を作らなければ真の『改善』とはいえません。標準のないところに改善はない!作業の方法がきまっておらず、人によってやり方や教え方が違っている現場では、作業のやり方を変えても意味がないそうです。そもそも良くなったのか悪くなったのか判断する基準がないので、『改善』という考え方そのものが成立しないそうです。だから、まず標準を決めること標準作業をつくることが重要だそうです。

さらに『標準作業は現場でつくる』ことが重要です。本社スタッフがマニュアルや標準作業をつくり、現場の人たちに渡して「この通りにやってください」といっても現場の実態に即していないとうまくいくはずがありません。マニュアルや標準化を決めても本社スタッフは、「つくったのに現場の人間は守らない」と不満を持ち、現場は、「現場も知らないやつがつくったものなんかつかえるか」反発する。本社スタッフと現場のコミュニュケーションが十分にとりたくても取れないのがほとんどの企業の実態です。だからこそ標準作業は現場でつくる必要があるのです。

「こんなつまらないものでは笑われるかも?」「もう少しましな標準作業を作ろう!」という考えは既に間違っているそうです。どんなに立派なものでも、絶対ということはありません。最初はとにかく標準化の手がかりになるもの、ベースになるものをつくり、そこから出発するという考えが大事だそうです。マニュアルや標準作業をつくる際、どうしてもベストなもの、最良のものをつくろうとします。

そうすると、あれこれ考えているうちに1か月や2か月はあっという間に過ぎてしまいます。また、完璧なものより少し甘めの標準作業をつくる方が良い結果を生むことがあるそうです。改善案でも、最初から完璧にすると現場の知恵が出にくくなるそうです。少し甘めに作っておくと「ああしたらいい」「こうしたらいい」という知恵が出やすくなるそうです。小さな改善の積み重ねが大きな改善へとつながるのです。

また、簡単な改善の成功体験が自信へとつながり、最終的には赤字会社を黒字会社へ変えるほどの力が身に付くのです。簡単に見つかる答え等どこにも落ちていません。現場でのトライアルアンドエラー、試行錯誤あるのみです。

社長もよく言われますが、昨日よりも今日、今日よりも明日と積み重ねて行く事が重要です。『失敗は、チャレンジャーにのみ与えられる称号』なのです。皆さんも失敗を恐れず、勇気をもって、自らが正しいと思う事は、行動して頂きたいと思います。

有事の際のリスクを最小限に災害時の燃料確保について【BCP対策】燃料の緊急時供給契約専属貯蔵サービス・専属配送サービス

筆者:鯉ノ内隆弘
シューワグループ
執行役員部長