日本は世界と比べて心理学が遅れているそうです。おとなりの韓国では、ビジネスに心理学を積極的に用いているそうです。今日は、「日本メンタルヘルス協会代表 心理カウンセラー 衛藤 信之 先生」の執筆から引用抜粋したものをご紹介させて頂きます。

何もしない人ほど批評家になる

本格的に灯油巡回販売のシーズンに入り、新人さんの面接や指導をされる機会が増えると思いますが、新人の指導方法は皆さんどうされていますか?「ほめて育てる方法」と「叱って育てる方法」があると言われていますが皆さんはどのように指導されていますか?心理学では「基本的信頼」というものがあるそうです。

基本的信頼

例えば、人は幼い時に、誰かに誉めてもらって「自分は価値がある」と感じ、精神的に安定しなければならないそうです。小さな時に、親に受け入れられて「自分は価値がある」「この世界にいても良いんだ」と経験することで、自分を好きになるそうです。これを心理学では「基本的信頼」と呼ぶそうです。

ところで皆さん、パピーウォーカーをご存知の方いらっしゃいますか?盲導犬を育てるボランティアですね。盲導犬は厳しい訓練を受ける前に、犬が大好きなパピーウォーカーに、生後1ケ月目頃からおおよそ1年間可愛がられて育てられます。後に、厳しく過酷な訓練にあっても、人間に敵対しません。それは、幼犬時に、人間に対して「基本的信頼」が確立されているからです。だから、人間も動物も同じで、受け入れられる体験は、安心感につながり、自分にも、他人にも、世の中にも寛容になれるのだそうです。もし、幼い時に親が懲罰的だと、自分が責められた時「でも、妹は、前にもっと悪いことをしたよ」と誰かのダメなところを指摘することで、自分への矛先が少しでも回避される経験をしたり、または、誰かが誉められると、次に決まって「お前はダメだね」と自分自身が誰かに比較されたりする経験が多いと、人間は批評家になりやすくなります。誉めることより、足らなさに目を向ける方が、また、人を批判する方が、自分が安心していられる心理がはたらくそうです。

人間の精神的な安定度の指標は、その人が、誰かを「誉める能力」があるか、すぐに、何かしら足らないところに意識が向き、「けなしてしまう」のか、どちらかだといえます。何もしない人ほど批評家になるそうです。

率先垂範

「ウソをつくな!」と部下に、いつも口うるさく注意する上司が、ある日、都合の悪い人からの電話で「会議中だとか外室中と言っといて!」と今度は上司が都合でウソをつく。いつも時間にル―ズな上司が、朝礼の時に「皆さん、時は金なり」と言っても誰も真剣には心に響かないでしょう。「学ぶ」は「真似る」なのです。教育はリップサービスではありません。言動より、行動が人に一番影響を与えるそうでうす。

島田次長が良く言われますが、山本五十六元帥海軍大将の言葉で、「やってみせ、言ってきかせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」と言われていますが、正にそのことですね。人間は理屈が正しければ従うものではないそうです。なぜなら「理動」という漢字はありません。人は感じて動く「感動」の存在なのです。

伝え方

ある日、家のリビングでお父さんが明日までに返したい本を読んでいたとします。そこへ子供がラジオを持って来て聞き始めました。お父さんはそのラジオの音が気になり読書に集中できなくなりました。その時、あなたがお父さんだったら、どのように子供に自分の気持ちを伝えますか?

  1. ラジオを切れ!お父さんが本を読めないじゃないか!
  2. お父さんが本を読んでるのがわからないのか?あっちで聞け!
  3. 無言で子供のラジオのそばに行き、何も言わずにスイッチを切ってしまう
  • このように言われたら、子供は「お父さんに怒られた」と思い、何も言わずにその言葉に従うでしょう。ある大学で行なわれた実験ですが、同じシチュエーションを設定し、数組の親子に対してお父さんに別の言い方をしてもらいました。「明日までに返したい本を読んでいるんだけど、ラジオの音が気になって、読書に集中できないんだ。」と子供達に伝えた時、どのような行動を取ったでしょうか?

    1. ある子供は「お父さんが困っているのわからなかった、ごめんね。」と言って自分からラジオの音を小さくし、
    2. ある子供は「お父さんが本を読めるように、僕は別の部屋でラジオを聞くよ。」と言って部屋を出て行きました。
    3. 中には「お父さん、何時頃まで本を読む?僕、その後でラジオを聞いてもいいかな?」と交渉に出る子供もいました。

    このように言い方を変えただけで、子供達はそれぞれ自分で考えて行動を起こしました。「ラジオを切りなさい!」いう言い方をされると、子供は「切る」しかできません。でも、言い方を変えれば、子供でも相手の困っている状況を変えるためにはどうしたらいいかを考え、色々な選択肢の中から一番いい方法を選んで自分から行動を変えていくのです。責や命令的な言い方で相手を従わさせるのか、相手に考えさせて自分から行動を起こすような言い方をするのか、とでは大きく違ってくるのです。

    最後に

    自分自身、衛藤先生の記事を読み反省させられることが多々ございました。また、勉強になり今後の人生に活かしたいと思ったことも多くありました。本日は、これから、新人を迎えるに当たり参考になればとご紹介させて頂きました。興味のある方は、出典情報を記載しておりますますので、是非ご覧下さい。

    出典:wisdom ビジネス心理学

    最後にアンケートに○×回答してみて下さい。○は1点とします。

    1. 今までの文章を読んで、すでに何かを言いたくてムズムズしている。
    2. 誰かが誰かを誉めていると、問題点を指摘したくなる。
    3. 誰かに素晴らしい講演会ですと誘われると、ついついあら捜しをして勝ちたくなる。
    4. 教育は誉めるより、矯正して正しさを教えるべきだ。
    5. 自分の理論は正しい、間違ってはいないと思う。
    6. 人の話題は、いつも自分の話題に切り替わる。
    7. 本や映画などは矛盾点を指摘したくなる。
    8. あまのじゃくと言われたことがある。
    9. 部下から飲み会にはあまり誘われない。
    10. 子供の雑談に割って入って「うるさいなぁ」と煙たがられることが良くある。
    11. 部下や目下を誉めることは、人より少ないと思う。
    12. 自分は劣等感が強い方だと思う。

    5点以上の人は、すでに周囲からは、煙たがられている傾向があります。8点以上の人は、気がついたら、周囲にイエスマンしかいなく、心から何かの集まりに誘われることはありません。10点以上の人は、あなたが来ると皆が理由をつけて足早に去ってゆく。押しも押されもしない孤独な批評家です。ただし、高得点をつけた人は、正直に自分を見つめるタイプなので、自覚性もあり、すぐに新しい自分になれるかもしれません。

    すでにくだらないと「点」すらカウントしなかった人が、キング オブ 批評家?一生懸命に、何かに挑戦して笑って生きても一回きりの人生です。冷め切って、眉間にしわをよせて、何もしないで、何かをしようとする人々を批判しているのも一生です。人生を楽しんでみてはいかがですか?

    有事の際のリスクを最小限に災害時の燃料確保について【BCP対策】燃料の緊急時供給契約専属貯蔵サービス・専属配送サービス

    筆者:鯉ノ内隆弘
    シューワグループ
    執行役員部長