企業活動において大事なものは何でしょうか?最も大事なものの中に利益がありますね。利益がなければ皆さんへの給与のお支払いもできませんし、会社も潰れてしまいますね。では、利益とはなんなのでしょうか?

利益

50円で仕入れたリンゴを100円で売る。当たり前ですが、50円が利益ですね。では、お客様は企業に利益をもたらすめにお金を払われているのでしょうか?違いますよね。お客様の満足、自分では出来ない事への対価としてお金を支払われるのです。農家の方がリンゴを作る、そのリンゴをお客様がお買い求めやすいように運び店頭に並べる、またそのリンゴを加工しお菓子を作る。

利益とは付加価値である

言い換えれば、利益とは、さまざまな活動によって生み出される付加価値と言えるのではないでしょうか?また、その生み出された付加価値へ対するお客様の満足が利益を生み出すと言えるのではないでしょうか?更には、新たに生み出される付加価値こそが、世の中を支えていると言っても良いのではないでしょうか?利益の中でも、ゼロサムゲームの様に付加価値を生み出さずに得る利益もあります。簡単に言えば賭け事の様に誰かが泣いた分、勝者が利益を得る様なものです。

負けた人が1000円払って買った人が1000円もらえば、プラスマイナスでゼロになります。この様なものがゼロサムゲームと言われています。400年以上続く世界最古の財閥と言われる住友の家訓に『浮利を追わず』という言葉があります。あぶく銭は、追い求めないと言う事です。利益には、苦労もせず簡単に手に入る浮利と付加価値から生み出される実利の2種類があるとされています。今から約2500年前の中国で教えられた言葉で『見利思義』チェンリスーイーと言う言葉があります。利を見ては義を思う。利益を目前にした時、それが正当のものかどうか考えなさいと意味だそうです。他にも君子喩於義。小人喩於利。子(し)曰(いわ)く、君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩(さと)る。利益を考える前に、まず、道理にかなっているかどうかを考える事が大事であると教えられています。

ナチスが行った殺人が産業となった例を上げます。ドイツは、第一次世界大戦敗退後、戦勝国から巨額の戦後賠償を要求され極度のインフレが起こっていました。未曾有鵜の大不況に喘ぐドイツ国民が、強いリーダーを求めていたところに、天才的な演説の才能で民衆を熱狂させ、独裁者アドルフ・ヒトラーが誕生し悲劇が起こったのです。

大統領と首相の両方の権限を持つ総統が、国民投票(投票率95.7%賛成89.9%)の結果、民主的に誕生したのです。窮地に追い込まれた状況、熱狂の中から独裁者は誕生する事が多いそうです。その際にヒトラーが掲げた目玉政策が、反ユダヤ主義だったのです。ヨーロッパに根強く残る反ユダヤ主義を上手く利用したのです。一部の裕福なユダヤ人に対してあった反感を利用して、共通の敵を作り国を団結させた。ユダヤ人への迫害が国家レベルで行われたのです。

先ずは、ゲットー(ユダヤ人居住地域)への強制隔離。自由な買い物や仕事も出来ず、劣悪な環境で伝染病が蔓延し、まともな食事も与えられず、ワルシャワゲットーでは収容された1/4のユダヤ人が亡くなったと言われています。生き残ったユダヤ人には更に地獄が待っていたのです。絶滅収容所、アウシュビッツ強制収容所、ユダヤ人の手で作らせたユダヤ人絶滅のための施設への収容です。100万人を超えるユダヤ人が運び込まれたそうです。たった70年程前の出来事です。

ユダヤ人たちはアウシュビッツへの出発前に『東の土地へ行き新しい生活を始めるのです。』と聞かされていたそうです。また、なけなしの財産を入れたカバンに、後で返すからと名前を書かされましたが、それは安心させるための嘘で、カバンが返されることは無かったそうです。収容されたユダヤ人は25%くらいで、残りの75%はガス室へ送られたそうです。軍服を着たドイツ人医師が労働力になるか否かを即座に選別したそうです。

労働力にならない14未満の子供は、母親と一緒に無条件でガス室に送られたそうです。一日に数千人のユダヤ人がガス室に送られました。選別で生き残ったユダヤ人も過酷な労働後の点呼の際に、毎晩選別され労働出来そうにないものはガス室へ送られました。ガス室で殺された女性の死体から髪を切り、生地を作る原料として販売されたり、金歯を抜いて溶かして金塊にしたり、脂肪から石けんを作るなど、

死体からの金品回収はナチスの国家事業となり殺人が産業になっていったそうです。この他にも、19世紀までの300年間にヨーロッパに莫大な利益をもたらした大西洋奴隷貿易、西欧諸国(ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリス、フランス)が西アフリカを中心に黒人奴隷を購入して、南北アメリカ、特に西インド諸島やブラジルで販売した貿易。こんなことをして得た利益が良いはずがありません。

東天満会計事務所の黒崎先生が先日仰っておられましたが、売り上げを上げるだけで良いのでしょうか?売り上げが高いだけの人を評価しても良いのでしょうか?そうではありませんね。弊社の企業理念である『ありがとう』を集めながら更に利益を上げる事が大事なのです。当社の企業理念である「ありがとうの」言葉を世界一集める企業を念頭に、ひとつでもありがとうを集めれるよう業務に励んでください。

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筆者:鯉ノ内隆弘
シューワグループ
執行役員部長