2012年4月より朝礼にて今週の一言を各事業長が話をするという事で、今回トップバッターを拝命しました。何を話そうかといろいろ考えましたが、東京大学総合教育研究センター・准教授の中原先生が「ポジティブ心理資本」について書かれていた文章の中に共感するものがありましたのでご紹介したいと思います。

ポジティブ心理資本

今の20~30代の会社員は、以前よりも過酷な環境の中で働いていると言えます。バブル崩壊以後の1990年代の前半から日本企業の雇用を取り巻く環境はがらりと変わった。そうしてやってきたのが、経済が右肩さがりの中での「答えが誰にもわからない時代」です。右肩上がりの時代において心理資本はそれほど意識しなくていいものでした。企業や組織は安定的に拡張していたため個人は粛々と与えられた仕事をやっていればそれが「成功」を意味する可能性が高かったのです。

終身雇用・年功序列という日本的雇用慣行を諸条件として上司も若手社員に対して仕事上のアドバイスや関わりを手厚く行っていました。だからこそ。あまり意識的かつ戦略的にならずとも人材育成が機能していたのです。ところが不確実で変化の速い社会になってくると、誰も正解はわかりません。にも関わらずあなた自身が答えの無い環境において何をなすかを問われます。ではどうすれば良いか、答えはわかりませんがいくつかのポイントがあると思います。

  • キャリアや価値観を絶対化せず、柔軟にしなやかに考えなくてはいけません。つくった「地図」を歩いてみたらそこに描かれていない別の道に美味しそうな木の実を見付けた。そうしたら、そちらへ歩いて行く事を柔軟に判断すればいいのです。
  • 自分自身の業務経験を「ひとつのストーリー」として語れるようにしておく事です。今の社会は多くの物事がコピー&ペーストできてしまう社会だといえます。

その中では資格のようなポータブルスキルはあまり役に立ちません。他社との差異化の源泉となるのはコピー&ペーストできないものだけです。その一つが「ストーリー化された経験」でしょう。人がやっていない新しい仕事に挑戦する事は大切です。しかし挑戦ばかりしていても経験はストーリーになりません。折に触れて自らの業務経験を振り返り、それを「ひとつのストーリー」としてまとめる事が重要です。

それは「いろんな仕事をしてきたけれど、結局、仕事人生を通じて追及したかった事大切にしてきた事は何か」と言う事を見いだす作業です。これからの厳しい環境の中、生き残っていくためには常に柔軟に(臨機応変)対応し、自身のスキルをストーリーとして語れるようにする。それだけではありませんが選択肢のひとつとして心にとめておくのも良いのではないでしょうか。

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筆者:藤井健二
シューワグループ
執行役員部長