最近、TPPの事についてよく報道されていますが、皆さんは内容をご存知の方はいらっしゃいますか?TPPとは、環太平洋戦略的経済連携協定の略だそうです。なんだかよく分りませんね?

計画性について

原則すべての品目について、即時または段階的に関税を撤廃するまたは10年以内に関税を撤廃することになっているそうですが、そうなればどうなるのでしょう?TPPは、参加国の間で関税をなくし、得意な国が得意な物を作り効率化を図る?ものだそうです。例えば、小麦は日本で作るより、アメリカ等の広大な土地で作る方が効率が良い日本は、得なゲーム等の産業にもっとリソースを投入できる?

賛成派は、関税撤廃で製造業の輸出拡大で、大きな雇用創出になる反対派は、関税撤廃で安価な輸入品が増え、国産品が売れなくなる農業漁業は壊滅すると言われているそうです。また、明治維新、太平洋戦争の敗戦に次ぐ第三の開国と言われています。明治維新のときは、開国派と尊王攘夷に分かれ争いがありましたが、黒船をうまく利用し、また、外圧を利用して、薩摩と長州の若者が改革に成功した。

現在の日本が抱えている多く問題を、TPPをうまく利用し解決しようとする考え方もあるようですが、本当にそれで良いのでしょうか?ちなみに、お米の関税は、778%、小麦252%、コンニャクイモ1706%で、こんなに高い関税をかけるのは、おかしいと言われる方もいます。また、一足先に野菜の関税は3%になりましたが、このことによる日本の農業への影響が少なかったことから、TPPで米の関税を撤廃しても大丈夫。このままでは日本の農業は競争力を失って、それこそ滅んでしまう。今こそ開国しなければ、と言われる方もいらっしゃいます。

また、日本の優れたブランド米は、世界でも高く評価されるはずで、安い外国米と住み分けが可能だとも言われています。したがって、日本の農業が海外にうってでて成功する!とも言われています。ここで、穀物自給率について考えてみたいと思います。穀物とは、ご存知の通り主食のことですね。日本だと米等です。例えは、日本のブランド米が不作で、日本からアメリカへのブランド米の輸出が止まってもアメリカ人はあまり困らない。

ちょっと贅沢を我慢すれば済みますが、日本の場合はそうはいきません。TPPの関税撤廃で、海外の安いお米が多く入るようになったとき、日本に対するお米の輸出がが止まったら、国民が飢えてしまいます。2007年に調査された穀物自給率は、オーストラリア175%、フランス164%、アメリカ150%、ドイツ102%、中国102%、に対して、日本は既に28%を切っているそうです。この状況下で、TPPにより安いお米の輸入が頻繁に行われるようになり、更に穀物自給率が下がる。そんな時に、日本へのお米の輸出が止まればどうなるか、誰が考えても分りそうなものですね。

食料安保をよく検討し、お米の輸入自由化を考えなければ、ならないのではないでしょうか?穀物自給率は、有事の際には極めて大きな問題へ発展すると思われます。腹が減っては戦はできない!ですね。関税が撤廃されれば、韓国との競争にも勝ち輸出が増えるともいわれていますが、日本の乗用車の輸出はGDPの1.6%、家電はGDPの0.02%です。これは、5%円高になったらチャラになる程度のことだそうです。

今最も深刻な問題は、円高とデフレだとも言われています。また、TPP参加国の内、日本とアメリカのGDPで90%以上になるそうです。アメリカ67%、日本24%だそうです。このことから推測するとTPP参加国の内、アメリカから見れば、日本以外はあまり対象としていなことがうかがえるのではないでしょうか?だからこそ、アメリカは積極的に、日本をTPPに引っ張り込みたいのでは?とも言われています。

TPPとは違いますが、米韓FTA(自由貿易協定)は、恐ろしい事になっています。その中のひとつにISD条項というものがあり、これは投資家の紛争解決手続のための条項で、投資家が損をすれば、国際投資紛争解決センター訴える事ができると言うもので、企業が国を相手に訴えを起こす事ができるのですが、問題は、米韓FTAのISD条項が、韓国にのみ適用されアメリカには適用されないと言う、不平等な貿易協定を締結させられていることです。

イミョンバク大統領は、米韓合意まで韓国国内で一切情報を出さなかった。民主主義的なプロセスを無視して、情報を隠していた、これは許される事ではない!と言われています。これと同じ事がTPPで行われたと思うと非常に危険な事だと思います。また、アメリカには、TPPのための企業連合というのがあるそうです。ジョンソン エンド ジョンソン社、ファイザー製薬社、ボーイング社、ベクテル社等、巨大なサービス産業で構成され、TPPへの交渉内容について色々な要求をアメリカ政府に行っているそうです。

最後に

アメリカは、TPPの参加にたいして、明確な計画と目標があるようですが、日本はどうなのでしょうか?今のところ日本の政府から明確な回答は出ていませんね。こんな状況で本当にTPPに参加して良いのでしょうか?計画が明確でないことが、どんなに恐ろしい事か、ご理解頂けたかと思いますが、皆さんも計画を明確にし、業務に取り組むようにして下さい。

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筆者:鯉ノ内隆弘
シューワグループ
執行役員部長